Windows 10のタブレットモードに関する設定

Windows 10に搭載された「タブレットモード」は、さまざまな形状のPCでそれぞれにあったユーザーインターフェースを提供するためにあります。ここでは、形状別にタブレットモードと関連の設定を見ていくことにしましょう。

タブレットモードは、「設定」 ⇒ 「システム」 ⇒ 「タブレットモード」(図1)で設定を行います。

図1:「タブレットモード」では、自動切り替えや起動時のモードなどを設定

このほかにデスクトップやタブレットといったPCの形状で指定すべき設定は、「設定」 ⇒ 「システム」 ⇒ 「マルチタスク」(図2)があります。

図2:「マルチタスク」ではスナップ時に空いた側にウィンドウの候補を表示するかどうかを指定

また、コントロールパネルの「タスクバーとナビゲーション」にある「タスクバー」タブ(図3)「ツールバー」タブ(図4)もタブレットとデスクトップでは設定を変える必要が出てくるでしょう。

図3:「タスクバー」タブでは、マウスカーソルが画面右下に行った場合の挙動を設定

図4:「ツールバー」タブでは、タスクバー検索のオフ(無効)、アイコンを表示するか、検索ボックスを表示するかを指定する

Windows 10のタブレットモードに関する設定

そのほか、デスクトップで利用する場合、タスクバーの右クリックメニュー(図5)にも設定項目があります。

図5:ツールバーのデスクトップメニューでは、タスクビューボタンやタッチキーボードボタンをオンオフ可能

また、必要に応じて、アクションセンターのクイックアクション(「設定」 ⇒ 「システム」 ⇒ 「通知と操作」。図6)を設定すると、使いやすくなるでしょう。

図6:デフォルトではクイックアクションの先頭がタブレットモードボタンなので、デスクトップなどでは他のボタンに変更するのがよい。

デスクトップPCの場合

いまでもキーボードとマウスが接続されたデスクトップマシンは少なくありません。最近では、モバイル系のハードウェアを使った「オールインワン」タイプもありますが、本質的な部分はデスクトップPCと同じです。デスクトップPCの場合、「タブレットモード」はオフのままとして、主にデスクトップアプリを使う場合の設定を考えます。

デスクトップマシンの場合、Windows 7までのユーザーインターフェースに準拠することを基本にしました。また、「設定」アプリなどを除き、UWPアプリやストアアプリの利用は少ないと仮定しています。また、解像度は比較的高く、大きなディスプレイでの利用を想定しています。

具体的にはタブレットモードはオフのまま維持し、デスクトップは、Windows 7になるべく近くなるようにしました。

タブレットPCの場合

タブレットの場合ですが、ここでは、一般的なWindowsタブレットを想定して、ディスプレイサイズは、8インチ以下とあまり大きくないもの、あるいは縦持ち(横幅が短くなる)を想定しました。また、キーボードやマウスの併用は原則なし(使えないわけではない)で、タッチでのみ操作することを考えています。タブレットでもディスプレイサイズが大きなものは2in1の設定を参照してください。

2in1または、分離可能な専用キーボード付きタブレット

2in1の場合、タブレットにもなることができますが、キーボードとタッチパッド(マウス)を併用して従来のノートPC的に利用する可能性があります。ただ、キーボードやタッチパッドがあるからといっても、タッチ操作もある程度入ってくる可能性があります。また、単純なWindowsタブレットと比較すると画面サイズは大きく10インチ以上となることが少なくありません。

基本的な考え方は、タブレットでもデスクトップでも使うというもので、タブレットモードは自動切り替えとしました。前述のタブレットPCの場合とデスクトップPCの場合の折衷案となります。

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