なぜ速い? 最新Wi-Fiルーターの仕組み セキュリティーも向上(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース
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234コメント234件最新ルーターを導入することで通信速度を改善できる
高速回線を導入しても古いWi-Fiルーターのままでは通信速度が遅く、それが足かせとなってインターネットの速度が遅くなることがある。もし、インターネットの速度が出ない原因が古いWi-Fiルーターにあると判明したら、買い替えを検討しよう。【ビジュアル解説】最新Wi-Fiルーターの仕組みを大解剖
■Wi-Fi 6ルーターは最新CPU搭載
Wi-Fiの通信速度は、ここ10年で大幅に向上した。10年前に主流だったWi-Fi 4だと、現在の最新規格のWi-Fi 6どころか、それ以前に普及していたWi-Fi 5と比べても大幅に遅い。Wi-Fi 4ルーターのユーザーは、今すぐ買い替えを検討すべきだろう。家庭用として売られているWi-Fiルーターは、組み込み機器向けのCPU(中央演算処理装置)を搭載する。パソコンのCPUが進化しているように、組み込み機器向けのCPUも日々進化している。Wi-Fi 6ルーターは最新のCPUを搭載した製品が多く、その分、処理性能も向上している。Wi-Fiルーターは、1つのネット回線を複数の機器に割り振る役割を担う。Wi-FiルーターのCPUは、通信の変換やWi-Fiの制御、各種付加機能の実行などをこなす。接続台数が増えたり、付加機能を実行したりするとCPUの負荷が増える。CPUの処理性能が低いとそこで処理待ちが発生し、ネットの通信速度が落ちやすい。それに対してCPUの性能が高いと、これらを迅速に処理できるのでネットの通信速度が向上する。セキュリティー面でも、新しいWi-Fiルーターのほうが安心だ。Wi-Fiルーターはファイアウオール機能を備えており、悪意のある通信を防ぐ。ファイアウオール機能は、既存のサイバー攻撃情報を基に特定の通信を塞ぐ。Wi-Fiルーターが古いとファイアウオール機能が持つ情報も古く、最新の攻撃を防げない。さらに、古いWi-Fiルーターだと脆弱性を突かれ、悪意のある通信や攻撃の踏み台にされることもある。最新のWi-Fiルーターであればファームウエアのアップデートが提供されるので、脆弱性を塞ぐことができる。ただし、古いWi-Fiルーターではファームウエアが提供されず脆弱性を放置したままであることも多い。上記の理由から、古いWi-Fiルーターの利用をなるべく避けるように警告するメーカーもある。
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