[はじめてのeSIM、使い始める時はどうすればいい? 各キャリアの注意事項まとめ] - ケータイ Watch
eSIMとは?
eSIMは、eSIMチップを内蔵するスマートフォンなどのデバイスに、通信事業者のWebサイトやEメール経由で配信される「プロファイル」をダウンロード・インストールして利用します。
ざっくりと説明すると、プラスチック型のSIMカード(物理SIM)を”入れ替え“する作業を、インターネット経由で行う……と言えばわかりやすいでしょうか。
eSIMの詳細については、ケータイ用語の基礎知識で紹介されているので参照してください。
プラスチック型のSIMカード(物理SIM)の「入れ替え」をデジタル化するイメージeSIMでは、従来の物理SIMと異なり、リアルな流通網を使ってSIMカードを配送する必要がなくなります。
このため、オンラインで新規契約の申込み手続きを完了すれば、最短で1時間以内でサービスが利用可能となるなど、従来よりも短時間かつ店頭を訪問することなく、通信サービスが利用可能となります。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって海外渡航に関する制限が多くなっているため、以前よりも気軽に行き来することは難しくなっていますが、物理的な流通網に依存しないeSIMであれば、渡航先で利用するための通信サービスを、出発前に入手することも難しくありません。
また、物理SIMでは、SIMカードのサイズが合致しないと、SIMカードの交換が必要となりますが、ユーザー側は物理的な”大きさ“を意識することがないeSIMは、端末側がサポートするSIMカードのサイズを気にする必要がなくなります。
一方、2021年9月の時点で、端末と回線をセットで新規契約・機種変更する際にeSIMを選ぶケースを除き、原則としてeSIMに対応するスマートフォンなどの対応機種だけでなく、eSIMプロファイルをダウンロード用のQRコードを確認するための通信手段と、QRコードを表示させるディスプレイが、eSIMをインストールするデバイス以外にも必要になります。
つまり、eSIMを入れるスマホに加えて、eSIMを表示するデバイス(スマホやタブレット、パソコン)が必要です。
eSIMをインストールする端末以外のインターネット接続方法+ディスプレイが必要この理由は、一部の事業者のサービスを除いて、eSIMのインストールにはパソコンやタブレットなどのディスプレイにQRコードを表示して、そのQRコードをスマートフォンなどで読み取ることになるためです。
もし「eSIMのプロファイル」を直接、スマートフォンへダウンロードできれば、もっと手軽にeSIMを使い始められますが、少なくとも本稿の執筆時点では「eSIMを使い始める際には、eSIMを使うデバイスとは別のデバイスと通信回線がインストールに必要」ということを覚えておきましょう。