「iPhone 13 Pro Max」で電子書籍を試す。6.7型大画面のメリットとデメリットとは

iPhone 12 Pro Maxのマイナーチェンジ。駆動時間が大幅延長

まずは従来モデルiPhone 12 Pro Maxとの比較から。もうひとつ前の世代であるiPhone XS Maxについても併せて比較する。

「iPhone 13 Pro Max」で電子書籍を試す。6.7型大画面のメリットとデメリットとは

【表】iPhone 13 Pro Maxのスペック
iPhone 13 Pro MaxiPhone 12 Pro MaxiPhone 11 Pro MaxiPhone XS Max
発売年月2021年9月2020年11月2019年9月2018年9月
サイズ (幅×奥行き×高さ)78.1x160.8x7.65mm78.1x160.8x7.4mm77.8x158.0x8.1mm77.4x157.5x7.7mm
重量238g226g226g208g
CPUA15 Bionicチップ 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した新しい6コアCPU 新しい5コアGPU 新しい16コアNeural EngineA14 Bionicチップ 次世代のNeural EngineA13 BionicチップA12 Bionicチップ
RAM6GB6GB4GB4GB
ストレージ128/256/512GB/1TB128/256/512GB64/256/512GB64/256/512GB
画面サイズ/解像度6.7型/2,778×1,284ドット(458ppi)6.7型/2,778×1,284ドット(458ppi)6.5型/2,688×1,242ドット(458ppi)6.5型/2,688×1,242ドット(458ppi)
Wi-FiWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)Wi-Fi 6Wi-Fi 6Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)
コネクタLightningLightningLightningLightning
防水防塵IP68IP68IP68IP68
生体認証Face IDFace IDFace IDFace ID
駆動時間/ バッテリ容量ビデオ再生:最大28時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大20時間 オーディオ再生:最大95時間最大20時間のビデオ再生最大20時間のビデオ再生最大15時間のビデオ再生
備考MagSafe対応MagSafe対応--

この表からも分かるように、従来モデルとの差はごくわずかだ。電子書籍ユースと縁のないカメラ部は大幅な進化が認められるが、こと表示まわりについては、目立った違いはない。強いて挙げれば、表示内容に応じてリフレッシュレートを可変させるProMotionテクノロジーが、スクロールを多用する操作で関係してくるくらいだ(後述)。

メリットは駆動時間が延びたことで、ビデオ再生で20時間→28時間と、実に1.4倍になっている。電力消費があまりない電子書籍ユースではそう重要ではないが、動画撮影などバッテリの消費が激しい用途では重宝するはずで、結果的に、電子書籍で使える時間が増えるという恩恵はあるだろう。

気になるのは重量の増加だ。従来モデルとの差は12gと、値そのものは大きくないが、もともとかなりの重量があるところ、さらに増えているのは困りものだ。本製品はフラグシップモデルでもあり、全部盛りにしなくてはならないのは分かるが、250gの大台に到達しかねない勢いだけに、どこかで歯止めをかけてほしいものである。

このほかのスペックはほぼ従来通り、生体認証は従来と同じくFace IDのみで、Touch ID対応は見送られているほか、コネクタもLightningのままだ。背面のMagSafeを使ってアクセサリを吸着したり、また充電が行なえるのも従来と同様だ。筆者は充電はLightningを使わずほぼこのMagSafeに一本化しているのだが、充電器を部屋ごとに用意することで得られるシームレスな充電環境は実に快適だ。

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