セブン&アイが「7iD」パスワードを強制リセット、ユーザーに再設定を呼び掛け
7月29日時点で「7pay」被害額は3860万円に
株式会社セブン&アイ・ホールディングスは30日、同社のネットサービスなどで使用する共通ID「7iD」のパスワード一斉リセットを実施した。ユーザーはパスワードの再設定が必要になる。
7iDは、「7pay」のほか、ネットショッピングの「オムニ7」、各社アプリ(セブン‐イレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、ロフトなど)、ネットコンビニなどのサービスで利用する共通IDになる。7payの不正アクセス被害を受け、セキュリティ強化の一環としてパスワードリセットを実施したと説明する。
再度ログインする際のパスワードの設定条件も変更。「アルファベットの大文字・小文字を必ず1文字以上使用し、かつ数字か記号を組み合わせて9文字以上」であることを指定している。
パスワードを再設定せず、した場合は、「セブンマイルプログラム」のマイル、オムニ7の買い物履歴、エントリー中のキャンペーンなどを引き継げないため、注意を呼び掛けている。
外部IDで、オムニ7や各社アプリを利用しているユーザーも、7iDでのIDとパスワードの設定が必要になる。
「オムニ7」の告知ページでパスワードの再設定手順を紹介しているなお、7payの不正アクセス被害の被害者数・金額については、7月29日17時時点で807人、3860万5335円になることも明らかにした。7月中旬以降、新たな被害は確認されていないという。
このほか、システム全体の確認とセキュリティ対策が完了するまで、9月1日から予定していたセブン&アイのセブンマイルプログラムのリニューアル内容を一時変更する。