SNS誹謗中傷に対して、啓発広告をリアルタイム配信。一般社団法人「この指とめよう」2021年5月25日設立。2025年までに被害半減へ。

同団体は、2020年10月28日よりスタートしたクラウドファンディングによるメッセージ広告「この指とめよう」から派生したプロジェクトです。「この指とめよう」は同年末に1ヶ月で3,216,386円の支援金調達に成功。2021年1月18日(月)から1月31日(日)まで、渋谷スクランブル交差点近くのMAGNET by SHIBUYA109 ビッグボードに広告を掲出しました。同プロジェクトは株式会社CAMPFIREとThe Breakthrough Company GOによる共同プロジェクトAD FOR ALLを活用してスタートしました。

◆2025年までの活動目標一般社団法人この指とめようは、2025年までに以下の達成を目指します。・誹謗中傷ツイート件数を半減(※算出方法は検証中)・協賛企業数100社以上 ・啓発図書の児童図書認定◆一般社団法人「この指とめよう」の活動予定リスト活動1:Twitterにおける誹謗中傷の検知と、リアルタイムな啓発広告の表示。SNS炎上や誹謗中傷の発生を監視し、リアルタイムにバナー広告をTwitter上に掲出します。パートナー企業として、6000社を超える企業に風評被害・誹謗中傷対策を提供し、警察庁サイバーパトロール業務の受託も行なってきたシエンプレ社と提携。監視チームでSNS誹謗中傷が多く発生していると判断した場合には、下記画像のような啓発広告を配信します。この場合のSNS誹謗中傷とは、差別一般(レイシズム・セクシズム・ルッキズム・エイジズム・障害者差別等)を主に想定しており、その中に含まれない誹謗中傷に類される事案については運営メンバー・アドバイザリーボードによる協議の上で定性的に最終判断を行います。<広告の画像の例>

活動2:若年層向けの図書制作と、教育機関への寄付活動。SNS誹謗中傷への知識や免疫がない未就学児・小中学生等を対象に、童話をもとにした啓発図書を作成。教育機関や出版社と提携し、児童への図書の寄付活動を行います。こちらもアドバイザリーボードによる協議の上で内容を推敲します。

活動3:誹謗中傷対策フローチャートの作成と更新。SNS誹謗中傷を受けた方に対する心のケアや、情報開示請求・損害賠償請求などをサポートするために、誹謗中傷対策フローチャート作成を行います。同フローチャートは、法改正にや関連情報の変更に伴いリアルタイムで更新し、WEBサイト内で無償公開します。同フローチャートの監修には、弁護士が携わります。活動4:SNS誹謗中傷対策オンラインコミュニティの運営。オンラインコミュニティを運営し、SNS誹謗中傷に関する最新情報の共有や、誹謗中傷の発生に対してリアルタイムな啓発活動を行います。メンバーは、サポート企業・アドバイザリーボード・この指とめようメンバー等で構成。隔月でオンラインイベントやセミナーにて、活動報告や関連社会動向に対するディスカッションを公開します。◆この指とめようアドバイザリーボード一般社団法人この指とめようは、以下のアドバイザリーボードメンバーの助言を受けて活動を行います。

津田大介/ジャーナリスト メディア・アクティビスト1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。大阪経済大学情報社会学部客員教授。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)、『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)ほか。【津田 大介 氏 コメント】ここ10年でソーシャルメディアはマスメディアを超える社会的影響力を持つにいたりました。その副作用として個人をターゲットにした「炎上」――誹謗中傷や名誉毀損などの負の側面も大きな課題となっています。この活動でそうした負の側面に光が当たり、悪影響が軽減することを期待しています。

浜田 敬子/ジャーナリスト・前Business Insider Japan統括編集長・AERA元編集長1989年に朝日新聞社に入社。99年からAERA編集部。副編集長などを経て、2014年からAERA編集長。2017年3月末で朝日新聞社退社し、Business Insider Japan統括編集長に就任。2020年末に退任し、フリーランスのジャーナリストに。 「羽鳥慎一モーニングショー」「サンデーモーニング」のコメンテーターや、ダイバーシティなどについての講演多数。著書に『働く女子と罪悪感』。【浜田 敬子 氏 コメント】ネット上でデマを流され、誹謗中傷を受け、苦しんでいる人たちが大勢います。特に少しでも社会を良くしようと声をあげ、活動している女性たちがその対象になっています。あなたがクリックするなら、彼女たちを貶めるものに対してでなく、ぜひ応援し励ますものにしてほしい。たった1度のクリックは時には大きな暴力にもなるけれど、逆にあなたの考え方次第で、大きな支援にもつながるのです。そうやってできた社会は、きっとあなたにも優しいと思います。

佐々木俊尚/ジャーナリスト・評論家早稲田大政経学部政治学科中退。毎日新聞社などを経て2003年に独立し、テクノロジから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く取材・執筆・発信している。総務省情報通信白書編集委員。「時間とテクノロジー」「そして、暮らしは共同体になる。」「キュレーションの時代」など著書多数。【佐々木俊尚 氏 コメント】非難や罵声の際限ない応酬を終わらせることは、インターネットという新しい空間を民主主義の公共圏として確立させるためには避けては通れない道だと考えています。「この指とめよう」がその大切な一歩になりますように。

白川桃子/相模女子大学大学院 特任教授、昭和女子大学 客員教授、東京大学 大学院情報学環客員研究員東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、住友商事などを経て執筆活動に入る。2020年9月、中央大学ビジネススクール戦略経営研究科専門職学位課程修了。内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員などを務める。著書に『働かないおじさんが御社をダメにする ミドル人材活躍のための処方箋』(PHP新書)など25冊以上がある。【白河桃子 氏 コメント】SNSで何気なく人をディスることや、ワンクリックでできるリツイート。一つ一つは小さなものでも、大量に降り注げば、暴力となって人を傷つけ、生きていく力さえ失わせることもあります。知らずに加害者にならないために、傷つく人を生まないために、この試みを応援しています。ハラスメントはハラスメントを許容する社会で生まれるもの。一人一人がハラスメントのない社会を作るためにできることをやっていきましょう。

SNS誹謗中傷に対して、啓発広告をリアルタイム配信。一般社団法人「この指とめよう」2021年5月25日設立。2025年までに被害半減へ。

山口真一/国際大学グローバルコミュニケーションセンター主任研究員/准教授1986年生まれ。博士(経済学・慶應大)。専門は計量経済学。著作に『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社)等。他に、東京大学客員連携研究員、シエンプレ社顧問、日本リスクコミュニケーション協会理事等を務める。【山口真一 氏 コメント】米国の実証実験では、誹謗中傷を投稿しようとしている人の中で、実に93%がそれを誹謗中傷と気付いていませんでした。誰もが誹謗中傷の加害者にも、被害者にもなり得ます。そんな人類総メディア時代において、一人一人が投稿前に少し考える時間を作ることで、傷つく人を減らしていく――そのような活動に共感し、微力ながら参画させていただきました。

はあちゅう/ブロガー、作家広告会社、ベンチャー企業勤務を経てフリーランスに。「人生全部コンテンツ」を掲げて、日常を様々な視点・方法で切り取った発信を続ける。2018年に事実婚を発表、2019年に第一子を出産。著書に「仮想人生」「通りすがりのあなた」「じゃない、幸せ。」「子供がずっと欲しかった」など。 インスタグラム・ツイッター @ha_chu アメブロ(新米ママ部門)https://ameblo.jp/mofu-everyday【はあちゅう 氏 コメント】18歳でネット活動を開始してから、長年、誹謗中傷被害にあってきました。今もネット上には批判に見せかけた個人攻撃や悪意のある記事が残っています。被害をどれだけ切実に訴えても「やられるほうにも問題がある」「スルーできないほうが悪い」などの声に、ただでさえ傷ついた心をえぐられ続けていましたがやっと世の中が変わろうとしていることを嬉しく思います。

今井 紀明/認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長不登校や高校中退の10代が4000人以上登録する「ユキサキチャット」を運営する認定NPO法人D×P代表。高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。ひきこもり、対人恐怖症など経験。株式会社SOLIO代表、2012年にNPO法人D×Pを設立。さらにNPO支援の会社として株式会社SOLIOを2018年11月に設立。【今井紀明 氏 コメント】誹謗中傷は言われた側の心を殺していきます。僕はイラク人質事件の経験後、対人恐怖症やひきこもりなど合計4〜5年ほど苦しみました。この世から消えたい、と思うことも多々ありましたが、たくさんの支えがあって生きています。数の暴力、心の暴力である誹謗中傷が減らすためにできることをしていきましょう。

やまざきひとみ/Ms.Engineer代表女性のためのプログラミングブートキャンプ「Ms.Engineer」代表。新時代の女性の学び直し・キャリアチェンジを応援し、IT業界のジェンダーギャップの解決を目指したスクールを運営する。【やまざきひとみ 氏 コメント】デジタルで世界が繋がることで「喜劇」がたくさん生まれます。たとえばリモートワークが劇的に進化し、女性の働き方やライフスタイルに可能性が生まれました。一方で、世界と繋がりすぎてしまったことで起こる「悲劇」も目立っています。インターネットが人にもたらす変化は最後「喜劇」であるべきだと信じます。私たちの世代のアクションが、大きな意味をもつと思っています。

秋本可愛/株式会社Blanket 代表取締役日本最大級の介護に志を持つ若者コミュニティ「KAIGO LEADERS」や介護・福祉従事者支援プロジェクト「#ケアワーカーをケアしよう」発起人。第10回若者力大賞受賞。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。【秋元可愛 氏 コメント】「#この指とめよう」と一歩踏みとどまり、他者への想像力を働かせることで、誹謗中傷で傷付く人や傷付けてしまった後悔で苦しむ人も増えない社会になると良いなと思います。過度な誹謗中傷で生まれる悲しいニュースを見てただ心苦しくなるだけでなく、みんなで今より良い方へ迎えるプロジェクトだと思います。◆「この指とめよう」パートナー企業一般社団法人この指とめようは、以下の企業の支援を受けて活動を行います。

・シエンプレ株式会社2008年の会社設立以降、累計で取引実績6千社超、対策サイト20万以上にのぼるデジタル(インターネット)を起点とする炎上に関して、平常時から発生時、回復時の対策対応を行い、円滑な企業経営や個人の活動の支援を行っております。警察庁からのサイバーパトロール業務を受託している実績などその他にも多数実績があり、上場企業・官公庁から中小企業まで、業種・業界を問わず幅広くサービスを提供中です。HP:https://www.siemple.co.jp/【担当者コメント】ネット被害の撲滅を目指して誹謗中傷問題に10年以上携わって参りましたが、 一企業でできることに限界があります。「この指とめよう」 の活動を通じて、志を 同じとする方々と健全なデジタル社会の実現に向け最大限の取り組みを行って 参ります。・一般社団法人セーファーインターネット協会2013年11月8日に民間企業を主体として設立された一般社団法人。団体の目的は「インターネットの悪用を抑え自由なインターネット環境を護るために、統計を用いた科学的アプローチ、数値化した効果検証スキームを通して、悪用に対する実効的な対策を立案し実行していく団体。https://www.saferinternet.or.jp/・テテマーチ株式会社Twitter・Instagram等のSNSを中心とした、企業のコミュニケーションプランニングを支援しています。2018年に、Instagram無料分析ツール『SINIS』をローンチし、約2年間で連携アカウントは25,000件を突破。また2020年には、SNS時代に特化したプロモーション企画集団『餅屋』を設立。https://tetemarche.co.jp/【担当者コメント】SNSで誰もが自由に発信できる時代になりました。情報発信の民主化が進む一方で、SNSで蔓延る無責任な誹謗中傷を目にする機会も増えてきました。日常よりSNSを活用した企業のコミュニケーション支援をしている弊社として、少しでもこの問題解決のために力になれればと今回支援をさせていただきました。・株式会社ニューステクノロジー動画マーケティングを中心に3つの事業「デジタルサイネージ事業」「広告運用事業」「映像制作事業」を展開。デジタルサイネージ事業では、都内最大級のモビリティメディア「GROWTH」を筆頭に、高級ヘアサロン専門サイネージメディア「COVER」や渋谷のOOHビジョンなど複数のメディアを運営https://vectorinc.co.jp/business/digital_marketing/news_technology【担当者コメント】「この指とめよう」は、現代社会で問題視されている SNSによる誹謗中傷を減らすための啓発広告であり、 媒体社としてビジョンに共感すると共に、弊社の運営する渋谷のOOHビジョンを活用して、 効果的にメッセージを発信することができるのではないかと考えたため、 参画させていただきました。・東電タウンプランニング株式会社無電柱化や地域開発のインフラ整備を支える「無電柱化・地域開発事業」、電柱広告など地域密着型広告を扱う「広告事業」、 電柱・電線の建設・保全を行う「配電事業」を柱にそれらで培った技術で新たな事業を展開。2 019年より喫煙所デジタルサイネージでの映像配信「Hito-iki Vision」を開始。https://www.ttplan.co.jp/【担当者コメント】ホッと一息つくことのできる喫煙所ではスマートフォンを利用されている方は多く, 喫煙所デジタルサイネージ「Hito-iki Vision」にて誹謗中傷をしないように呼びかける映像を放映することは, まさにそれを行おうとする誰かの指を止められるのではないかと思い,今回ご協力をさせていただくこととしました。・The Breakthrough Company GOThe Breakthrough Company GOのミッションはあらゆる社会の変化と挑戦にコミットすること。クリエイティビティを軸に、PR・マーケティングのテクノロジーを活用し、企業の新規事業開発から、革新的なプロモーションまで全般的にサポートしています。https://goinc.co.jp/◆一般社団法人「この指とめよう」組織構成代表理事 小竹海広(The Breakthrough Company GO 所属)社員 大長敬典(The Breakthrough Company GO 所属)社員 会津圭悟(The Breakthrough Company GO 所属)◆法務顧問アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 弁護士 永井亮◆一般社団法人この指とめよう公式サイトhttps://yubitome.or.jp◆一般社団法人この指とめよう公式Twitterアカウントhttps://twitter.com/yubitome◆ 代表コメント

小竹海広/一般社団法人この指とめよう代表理事・クリエイティブディレクター2020年10月からSNS誹謗中傷を無くす為のメッセージ広告活動 #この指とめよう を開始。The Breakthrough Company GO 所属。過去に広告代理店やSNS事業会社にて、マクドナルド・日産・TikTok・ゼンショー×エヴァンゲリオン などの企業公式SNS・コピー・CMのクリエイティブ開発を数多く担当。累計運用フォロワー約300万人。累計広告動画再生1.6億回。YOUNG SPIKES ASIA 2020 デジタル部門 日本代表・世界戦特別賞など国内外の広告賞を複数受賞。【小竹海広コメント】昨年の悲しい事件をきっかけに実施したメッセージ広告 #この指とめよう は、多くの方に応援をいただきクラウドファンディングが成功しました。結果として、誹謗中傷の数がデータ上は一時的に減りました。一方で、ここ数ヶ月で誹謗中傷の数が再び増えてきていると感じます。直近では障がい者の方やオリンピック選手への心ない声、アニメ制作会社への脅迫など。これらの事例は、コロナ禍の社会的ストレスによる影響と切り離せないと考えています。だとすれば長期的なアプローチが必要と考え、今回の一般社団法人化による活動継続に踏み切りました。弊団体が立ち上がる前から、各業界の専門家の皆様や法人様に温かい協賛をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。常に外部のご支援は積極的に募集しておりますので、金銭的なご支援・ご取材・アドバイザリーとしての参画・コラボレーションのご相談など、是非メールにてお問い合わせいただけますと幸いです。一般社団法人 この指とめよう メールアドレスinfo@yubitome.or.jp

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