【Q】WPAって何?
【A】Wi-Fiの通信内容を傍受されないように暗号化するセキュリティ規格です
Wi-Fiが普及し始めた1990年代後半において、Wi-Fiの通信内容を傍受されないように暗号化するセキュリティ規格の1つとして、「WEP(Wired Equivalent Privacy」)が広く使われていました。しかしWEPを使って暗号化した通信内容は、第三者に簡単に解読されてしまうという大きな問題が発覚します。
そこで、WEPの問題に対処し、安全にWi-Fiで通信を行うためのセキュリティ規格として生まれたのが「WPA(Wi-Fi Protected Access)」です。
WPAは最初のバージョンから「WPA2」、そして「WPA3」とバージョンアップを重ねてきました。2021年8月時点で最新版となるWPA3は、WPA2で見つかった脆弱性を解消したセキュリティ規格であり、すでに多くのWi-Fiデバイスでサポートされています。
なお、WPA(WPA2とWPA3を含む)には「パーソナル」「エンタープライズ」の2つのモードが存在します。パーソナルは個人でWi-Fiを利用することを想定したモードであり、事前に設定した鍵をアクセスポイントと端末の双方に登録してWi-Fiを利用するかたちです。一方、エンタープライズは企業での利用を想定したモードで、認証サーバーを用いてユーザー認証を行います。