【VEXロボティクス】世界大会に公立高校初参戦!世界最大級のロボット競技大会VRCがリモートで開催! 5/17 - 5/22

VRC = VEX Robotics Competition 中学生の部・高校生の部・大学生の部

一般社団法人 青少年STEM教育振興会 VEXロボティクスは、世界中で急ピッチで導入が進むSTEM教育の教材メーカーのパイオニアです。STEM教育(近年STEAM教育とも呼ばれる)とは、もともとは移民が多いアメリカで、幼少期のこどもたちにSTEM(科学・技術・工学・数学)への興味を育ませ、貧困層からも優秀な人材を育成するために研究された教育プログラムです。アメリカでSTEM教育が本格的に始動してから10年以上の時を経て、ロボット競技がこどもたちの学習意欲を育むだけではなく、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション力、グローバリズム、プロジェクト遂行力、課題解決力、クリティカル・シンキングといった21世紀の人類に必要されるスキルを育むことができるとして、世界中の教育関係者から注目されています。 VEXロボティクスは、コンピューターサイエンスを学習の軸とし【ハードウエア・ソフトウエア・カリキュラム・競技大会】の4つの要素から構成されており、こどもたちは毎年更新される競技大会の課題を攻略するために、ロボット工学やプログラミングに取り組みます。競技カテゴリー:VEXの競技大会は、4つのカテゴリーに分かれます。- 小・中学生を対象にしたプラスチック製のロボットを使用するVEX IQ チャレンジ(略称:VIQC)- 中・高生を対象にした金属製のロボットを使用するVEX ロボティクス・コンペティション(略称:VRC)- 大学生が参加するVEX University(略称:VEXU)- AIの最新技術を使ったVEX AI コンペティション(略称:VAIC)大会概要:VEXロボティクスの世界大会は、2007年に始まり2016年から2019年まで、毎年4月末に1週間かけてアメリカ・ケンタッキー州ルイビルで開催されてきました。昨年2020年は、新型コロナウィルスがパンデミックとなり中止。今シーズンはダラスに会場を変えて開催を予定していましたが、今年1月にリモートで世界大会を開催することが決定しました。新しい競技大会のテーマは、世界同時に世界大会の最終日に発表され、世界中のこどもたちは、次の世界大会の課題を攻略するためにロボット製作やプログラミングに着手します。2019-2020シーズンまでは、練習大会やリーグなどが世界中60ヵ国で2,500件以上開催され25,000チームが参加しました。これら競技大会は、REC財団(アメリカ)が運営・管理をしており、世界中のチームが各国で開催されるどのイベントにでも参加できる仕組みとなっています。

2020-2021シーズン【チェンジアップ】

競技内容:VRCでは、トーナメントとスキルスチャレンジの2種類の競技内容を攻略する必要があります。競技大会では車検が行われ、ロボットの大きさやモーターの数など制限が設けられています。また各チームは、課題を解決してきた記録を常にエンジニアリングノートブックにまとめる必要があり、競技大会中は、ジャッジたちによりノートの内容を質問され説明する必要があります。エンジニアリングノートブックの評価は、実技で高得点を得る以上に評価され、上位入賞を目指すにはエンジニアリングノートブックの提出は必須です。トーナメントは、3.7m四方の競技フィールド内で2組ずつで構成されたアライアンスに分かれ、各アライアンス内で協力して最高得点獲得を競い合います。ゲームエレメント(オブジェクト)の奪い合いにより、獲得数が高いアライアンスが勝ち抜いていく仕組みです。またスキルスチャレンジは、各チームがコントローラー操作によるドライビングの技術と、プログラミグ制御による自律ロボットの精度を競います。

【VEXロボティクス】世界大会に公立高校初参戦!世界最大級のロボット競技大会VRCがリモートで開催! 5/17 - 5/22

オンラインでアメリカのジャッジに車検を受けるチーム

リモート大会:今シーズンの正式な世界大会名は、VEX Robotics [LIVE REMOTE] World Championship 2021です。通常4月末に一週間かけて開催されてきた競技大会は一ヶ月延長になり、5月17日から5月29日までの12日間開催されています。VRCは、通常3日間開催されるところ[LIVE REMOTE] では6日間、VIQCも同様に通常より長い期間開催されています。コロナ禍ですが、30か国からVRCが821チーム、VIQCが836チーム参戦しており、8,600人以上のこどもたちがオンライン上で繋がっています。今シーズンは、同じ場所にチームが集まってアライアンスを組むことができないため、REC財団では、早い段階からリモートで練習大会を開催することを促してきました。トーナメントは、LRT(ライブリモートトーナメント)として開催することになり、オンライン上で4チームが各自フィールドを定点カメラに映しながら参加しました。またスキルスは、LRS(ライブリモートスキルス)と呼ばれ、LRT同様、各自のフィールドを定点カメラで映しながらの参加となりました。もちろん車検もインタビューも必須で、それぞれ別日に行われました。

公立高校初参戦:国内では、インターナショナルスクールが先駆けてVEXロボティクスを導入し、世界大会出場もインターナショナルスクールのチームが参戦してきました。2018年より一部の公立の小学生チームが世界大会に出場してきましたが、今シーズン、VRCにおいて神奈川県立川崎工科高等学校のチームが国内リーグを勝ち抜いて公立高校として初めて世界大会出場を果たしました。結果は、LRSに参戦して188チーム中93位と健闘し、世界を舞台に活躍することができました。今年2021年3月に卒業したチームリーダーだったIさんは、入学した時からVEXを使用し、最初はブロック式のプラグラミングしかできませんでしたが、現在ではテキスト言語のC++を使ってプログラミングをできるまでになりました。またカメラやセンサーを駆使してロボットの動きを制御するほどまでにコンピューターサイエンスを応用することができるようになりました。部活動の顧問をされている機械科の尾花健司先生は、「Iさんが1年生だった頃には想像もつかないほど自信に満ち溢れた表情をしている」と言っています。VEXロボティクスが生徒たちに及ぼす影響力を高く評価していただき、神奈川県内の普及にもご尽力いただいています。他国同様、今後、コンピューターサイエンスがさらに盛んになり、またグローバルを意識したこどもたちが増え、VEXロボティクスの競技大会に参加するチームが増えてくると期待されています。

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