NVIDIA、250ドルでエッジAI入門を実現するJetBotプロジェクトを

今回のGTCでは、Jetson Nanoと呼ばれるMaxwell世代のTegra X1を搭載したモジュールが発表された(購入レポート)。Jetson NanoはすでにNVIDIAの代理店などから日本でも予約が開始されており、代理店でも予想より売れているなどの嬉しい悲鳴があがっているようだ。

Jetson Nanoの開発キット(左)と(右)

NVIDIA、250ドルでエッジAI入門を実現するJetBotプロジェクトを

NVIDIAはGTCでそうしたJetson Nanoの展示も行なっているが、そのなかでもっとも注目を集めていたのが、JetBotプロジェクトだ。

JetBotは、言ってみればハードウェアのオープンソースプロジェクトだ。具体的に言うと、JetBotの作り方は文書としてGitHubにアップロードされている。最初のたたき台の部分を作ったのはNVIDIAのJetsonのチームだが、今後はコミュニティがその設計図やマニュアルなどを改訂していくことになる。こうした取り組みは、Raspberry Piでも行なわれているが、Jetsonファミリでは初の取り組みとなる。

説明員によれば、このGitHubに上がっている文書には、Jetson Nanoを利用してAIにより自動走行を可能にする車両の組み立てマニュアル、部材リスト、筐体を作るための3Dプリンタ用のデータファイルなどが上がっており、それを確認して部材を手に入れ、筐体を3Dプリンタで作って作ると、JetBotを組み立てられるという。

すべてオープンソース扱いなので、たとえばNVIDIAの代理店などがこれらのパーツをキットにして販売するといったことも可能になる。実際、そういうことを検討している代理店もあるそうだ。日本でもJetson Nanoは代理店経由で販売されているので、そういう可能性もないとは言えないだろう。

関連記事