ファーウェイ「MateBook X Pro」2020年モデル実機レビュー、無線LANルータも出た!

Huaweiは24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで新製品の発表会を開催し、スマートフォンやPCなどの新製品を発表しました。ここでは、新製品となるPCの「MateBook」シリーズや無線LANルータ製品をご紹介します。

CPUが高速化したMateBook X Pro

発表されたのは、同社のPCのフラッグシップモデルとなる「MateBook X Pro」の新モデル。91%という画面占有率を誇り、13.9インチディスプレイを搭載しながらコンパクトなボディを実現しました。3,000×2,000ドットの高解像度液晶は、sRGB比100%の色再現性を誇ります。

今回は新たに第10世代Intel Core iプロセッサを採用。最上位モデルではCore i7-10510Uを搭載し、パフォーマンスをさらに向上させました。キーボード最上部のF6とF7のキーの間にポップアップ型のWebカメラを内蔵している点も、前モデルと変わりません。下から見上げる形になるため、映る際には工夫は必要ですが、物理的にカメラを隠せるため、セキュリティ性も高いカメラです。

ファーウェイ「MateBook X Pro」2020年モデル実機レビュー、無線LANルータも出た!

スマートフォンと連携するHUAWEI Share機能は継続して搭載。パームレスト部のNFCにスマートフォンのNFCをタッチさせるとPCとダイレクトに接続し、スマートフォン画面をPCに表示したり、お互いのデータをドラッグ&ドロップでやりとりしたりできるようになります。

こうした、スマートフォンなど同社製品との連携が重要なポイントで、Huaweiのエコシステムの一翼を担うのがPC製品です。これまでもモバイル通信機能を搭載していなかったMateBookシリーズですが、今回も5Gの搭載はなし。基本的にはスマートフォンとの連携で5Gをカバーする考えでしょう。PC向けのモデムを持っていないことが理由かもしれません。

価格はCPUがCore i5、メモリ16GB、ストレージ512GB SSDのモデルが1,499ユーロ(約180,000円)。同じくi5、16GB、512GB SSDに外部GPUとしてNVIDIA GeForce MX250搭載モデルが1,699ユーロ(約204,000円)、i7、16GB、1TB SSD、MX250モデルが1,999ユーロ(約240,000円)となっています。

「MateBook D」はRyzenモデルを用意

メインストリーム向けのMateBook Dシリーズも新製品が発表されています。「MateBook D15」と「MateBook D14」の2製品で、それぞれ画面占有率が87%、84%のフルビューディスプレイを搭載した15インチ、14インチのディスプレイサイズのPCです。

最上位モデルにはCore i7を搭載するほか、AMDのRyzen 7を搭載するモデルも用意します。基本的にはCPUをリフレッシュしたモデルで、価格はD15が649ユーロから949ユーロ(約80,000円~約114,000円)、D14が699ユーロから949ユーロ(約84,000円~約114,000円)となっています。

Wi-Fi6をさらに高速化した新ルータ

高速化した無線LAN規格であるWi-Fi 6に対応したルータの新製品も発表されています。同社は規格に対して240の提案をした「世界で2番目に大きなWi-Fi 6規格への貢献」をアピール。「世界初」というWi-Fi 6+対応ルータ「HUAWEI WiFi AX3」と、5Gにも対応した「HUAWEI 5G CPE Pro 2」が発表されました。

AX3は5GHz帯で160MHzを使い、最大2,400Mbpsの通信速度を実現。障害物があっても速度を維持する技術を使うことで、安定した高速通信を可能にしていると言います。WAN回線として5Gを使う5GルータのCPE Pro 2は、Wi-Fi 6+に加えて11の5Gの周波数帯に対応。5G側は下り最大3.6Gbpsの通信速度をサポートしています。

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