Netflix、日本でもゲーム配信 会員向けに5作品

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【シリコンバレー=佐藤浩実】米ネットフリックスは2日、欧州で試験展開していたゲーム事業を日本や米国などに広げると発表した。同社の会員であれば、追加料金を払わずに基本ソフト(OS)が「アンドロイド」のスマートフォンやタブレット端末でゲームを楽しめるようになる。日本で利用者が多い「iPhone」への対応も計画する。

人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」を題材にしたゲーム2種類やカードの絵札を合わせる「カードブラスト」など5つの作品をそろえ、日本語にも対応させた。米国では2日昼時点で「グーグルプレイ」を通じたダウンロードが可能だ。ネットフリックスのアプリ内にゲームを紹介する欄を順次設け、利用者が簡単に探せるようにする。

ゲーム内に広告は表示せず、アイテムなどへの課金もしない方針。保護者が把握している状態で子どもたちに遊んでもらうため、子ども向けの画面からはアクセスできないようにした。ドラマや映画なども含めたサービス全体の価値を高めることで、継続的に利用料を払ってくれる会員を増やすのが狙いだ。

ネットフリックスは8月から順次、ポーランドなど欧州の一部でゲーム事業を展開してきた。米ゲーム大手エレクトロニック・アーツ(EA)の元幹部で今夏からネットフリックスのゲーム事業を率いるマイク・バーデュ氏は2日付のブログで「映画などと同様に、幅広いプレーヤー向けのゲームをそろえていく」と述べた。

現時点では5作品にとどまるものの、ネットフリックスのモデルは広告やアプリ内課金を収益源としてきた日本のスマホ向けゲーム会社とは一線を画す。ネットフリックスの会員は日本だけでも500万人を超えており、今後、スマホゲーム各社にとって脅威となる可能性がある。

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