うまく文字が書けない…自分の意志とは関係ない「手のふるえ」の正体【専門医が解説】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

「歳をとったから」「メンタルが弱いから」……手のふるえの症状が出ているのに、病院に行かずに我慢している人が多いと、森山脳神経センター病院院長の堀智勝氏はいいます。本記事では、そんな「手のふるえ」の正体と治療法について解説します。

うまく文字が書けない…自分の意志とは関係ない「手のふるえ」の正体【専門医が解説】

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動作のときだけ手がふるえる!症状の正体は…

「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」とパーキンソン病との違いふるえの原因は大きく分けて2つあります。1つは緊張などからくる生理的な現象としてのふるえです。大勢の人の前でなにかを発表するときなどにふるえが出てしまう、といった経験がある方は多いのではないでしょうか。もう1つがなにかの病気(疾患)が原因で起きるふるえです。この場合、代表的なものとしては、パーキンソン病と本態性振戦(ほんたいせいしんせん)があります。パーキンソン病はなにもしていないのにふるえの症状がみられますが(安静時振戦)、字を書くとき、コップや箸を持つとき、スマホを操作するときなど、なにかをするときにだけ手がふるえ、それ以外には生活上困ることはない。そんな症状でお困りの方は、「本態性振戦」という病気の可能性があります。この病気は「歳をとったから」とか「メンタルが弱いから」という誤解から、病院に行かず長いあいだ我慢している方が多く、また、病院で処方された薬を飲んでいても効き目が弱くなったまま、ふるえの症状に苦しまれている方も多いのが特徴です。「本態性」とは、“原因不明”を意味します。病気として原因は分からないがふるえが起きてしまう、という病気が本態性振戦です。1つでも当てはまる方は要注意!「本態性振戦」のチェックリストこんな症状で困っていませんか? 1つでも当てはまる方は、まずは専門医の先生にご相談ください。 サインをするときに、手がふるえて自分の名前を書くのが難しい。 スマホ(携帯電話)を操作しようして、うまくタッチできない。 コーヒーカップを持つときに手がふるえて、こぼしそうになる。 何かモノを取ろうとしても、届きにくいと感じる。 食事をしようと箸を持つとふるえてしまう。

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最終更新:幻冬舎ゴールドオンライン

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