ブラック企業を辞めた4人が語る「ブラック企業を見分けるヒント」とは(LIMO) - Yahoo!ニュース

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写真:LIMO [リーモ]

もうすぐ4月。新卒や転職で入社される方も多いでしょう。「ブラック企業」という言葉が当たり前のように使われるようになって久しいですが、ブラック企業はいまだに数多く存在しています。厚生労働省は労働基準関係法令違反を起こした企業とその内容について公表していますが、このように表沙汰にならないブラック企業も数知れず。気付かないうちにブラック企業で働いていたなんてことにならないよう、今回はブラック企業の見分け方をご紹介します。

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専門性の高い仕事なはずなのに「未経験歓迎」

「未経験大歓迎」を謳う会社には罠がある、と話すのは30代メーカーで働くAさんです。「前職のIT企業はブラック企業そのもの。9時が業務開始時刻なのに、社長が毎日朝8時半から朝礼を実施。社長の日々の気付きみたいなものを聞かされる。残業時間は60時間ならまだマシな方。80時間や100時間を超える人も多いが、残業代はほんの数万円。30時間以上を申請してはいけないルールになっている」と話します。その会社では採用面接時に「『希望職種は営業みたいだけど、SEとして新しいキャリアにチャレンジしたら? うちは未経験者でも大歓迎。しっかり受け入れ態勢も整っているし、現場でちゃんと経験を積める。今後SEはもっと社会でプレゼンスを発揮していくよ』と言われ、自分もそうかも? と思いキャリアチェンジしたものの、現場に入ってかなり大変な思いをした。仕事をしながら自分で専門書を読み、同僚にイラつかれながら仕事をこなす。時間がかかるから、最初は残業100時間超えも珍しくなかった。専門性が高い仕事でも未経験者大歓迎と言うには、相当研修の体制が整っている大手か、よっぽど人手の足りないブラック企業のどちらかだと思う」と教えてくれました。

求人票の給与の幅が広すぎる

30代IT企業勤務のBさんは、求人票の給与に関する記載に注意が必要だと言います。「求人票の給与の幅が380~720万円というようにかなり幅があった。面接を重ねるうちに、『あなたなら600~650万円くらいはいくかな』と言われるようになり、そのつもりで内定承諾。よくよく考えたらそのときにきちんと労働条件の提示が出てこなかったのがおかしかった。しかし、実際には400万円で提示されて愕然。『初年度はこんなものだけれど、2年目以降、あなたならすぐに役職があがるから当初お話していた通りになる』と言われた」とのこと。さらに、2年目になっても役職があがるという話は一切なかったのだそう。「当時面接をしてくれた人事の人はもう退職してしまい、当時の給与の話を知っているのは社長と役員のみ。話が違うなんて言い出せるわけもなく、人事に相談するも知らぬ存ぜぬという感じ。なんなら自分で社長に言ってみては、と言われた。残業も多く、納期近くになると深夜残業は当たり前。日付が変わる頃に帰れたらラッキーという感じ。疲弊しすぎて転職を考えるが、そもそも転職活動する時間も気力もなかったけれど、なんとか力を振り絞って退職した」と話してくれました。求人票の内容を見て応募するかしないかを決める人も多いと思いますが、内定承諾前にきちんと労働条件について確認する必要がありそうですね。

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最終更新:LIMO

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