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「人に何かを教える行為は永遠に残る」マニュアル作成を簡易化するTeachme Bizの思想
画像や動画ベースで誰でも簡単にマニュアルを作れるクラウド型マニュアル作成ツール「Teachme Biz」。その手軽さと低料金が受けて、さまざまな業界で導入する企業が相次いでいる。その数は、昨年から今年にかけて、すでに10倍の600社まで急成長。Teachme Bizの開発・運営を手がけるスタディストの代表取締役、鈴木 悟史氏に、開発の経緯や急成長の秘密、今後の展開などについて話をうかがった。
億単位のフィーをもらっていた前職コンサルで抱いた疑問
──まず鈴木さんのご経歴と、起業のきっかけについて教えてください。関連記事
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鈴木氏:前職はコンサルティング会社におりまして、製造業の顧客に対する業務改善を中心にコンサルを行っていました。新卒で入社した当時は、今のように起業するとは夢にも思っていませんでした。私は自動車や部品メーカーを担当していたのですが、各社とも市場投入を早め、優れたデザインや高性能で安い車をいかに出すか、必死で競争していました。コンサルのフィーは億単位と高額で、一部の大企業しか導入できないものでした。
少しずつ疑問に感じていたのは、業務効率化のノウハウは、大企業だけでなく、他業界の中小企業にも役立つのではないかということ。そこで、さまざまなビジネスに対して業務効率化のお手伝いをしたいと思うようになりました。
──中でも、なぜマニュアルに着目されたのですか?
鈴木氏:今の事業を閃いたのは、大手企業にITシステムを提案する際に、必ず操作マニュアルを要求されていたからです。いつも同じことを言われるため、「これはビジネスになりそうだ」と感じました。すでに知っていることを周囲に聞くより、マニュアルですぐに調べられるほうが効率的ですから。
そんな折り、リーマンショックが起きて、在籍していたコンサルの業績が悪くなます。企業からは億単位のフィーをもらっていましたので、わかりやすいコストカットとして、不景気になるとまず打ち切られてしまうんですね。潮時だなと感じ、起業を決意しました。仕事自体は面白かったので、そのまま業績が良かったら、おそらく起業していなかったでしょう。それでスタディストを創業し、ノウハウをまとめられるサービスとして、画像・動画ベースのクラウド型マニュアル作成ツール「Teachme」の開発をスタートさせました。
──前職でやられていた仕事の経験を活かし、マニュアル作成ツールならうまくいくという感触があったわけですね。
鈴木氏:ええ。手ごたえはありました。ただし世間でマニュアルといえば、PowerPoint、Word、ExcelといったOfficeソフトで作るという固定観念があり、そういった観念をひっくり返せるかどうかは、実際にやってみないと分からないと思っていました。
今、幸いにもいろいろな業種に受け入れられるようになりました。単価を縦軸とし、これを下げることで、横軸の業種、企業規模が幅広くなり、多くの会社で面的に勝負できるようになりました。
──月額5,000円からというのは手を出しやすいですよね。前職では億単位のビジネスをなさっていましたし、もっと強気な価格設定でいこうとは思わなかったのですか?
鈴木氏:逆に高額報酬をもらうコンサルと違って、景気変動が起きても、月額5,000円からのサービスならばカットされる心配も少ない。安い価格設定については、前職の経験が活かされています。
当時考えたのは、Google Appsと同じぐらいの料金。米国発のクラウドサービスが次々と登場した時期でしたが、これから確実に増えるこうしたクラウドサービスと比較されて、勝負できないようならビジネスをしないほうが良いと考えました。
もう1つ重要だったのは、中小企業が払える程度の単価です。我々の商売はパイが勝負なので、支払える企業を増やさないといけせん。だから高くても1万円ぐらいかなと。ただし、収益が出るビジネスモデルを組み立てることには苦労しましたね。ようやく安定しましたけれども……。
【次ページ】 フローチャートのひし形に本質はない
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