意外と奥が深かったOfficeの動作環境【前編】
【司会】Officeが快適に動くPCのスペックについてお伺いしたいのですが、現状のOfficeはどのような使われ方をしているのでしょうか?
【高橋】Officeのアプリケーションとしては、まずWordとExcelがあります。業務ではExcelを使うことが大半でしょう。それから、PowerPointとメールとスケジュール管理アプリのOutlook、それからOneNote。それが今だと、Home & Businessに含まれているアプリケーションですね。
それから、サブスクリプションモデルのOffice 365 Business Premiumでは、OneDrive for BusinessとSkype for Businessというビジネス版のOneDriveやSkypeが入っているところが大きい違いですね。
Skype for Businessで何をやるかというと、例えばオンライン会議です。マイクロソフトの社内会議はほとんどSkype for Businessを併用してやっています。誰かの画面をミーティング参加者全員で共有して、誰かはオンライン、誰かはミーティングルームにいてという形でのミーティングが普通に行なわれています。僕らエバンジェリストはミーティングを毎週行なっていますが、完全にオンライン会議なので、僕らも家からSkype for Businessで入って、担当者の画面を見ながら参加しています。これからは、そうした使い方を、いかに快適にするかというのもポイントになります。
このように、従来からのアプリとしてのスタイルと、Skype for Businessを使ったような、ワークスタイルが絡んだOfficeの使い方が出てくると思うんです。マイクロソフトでは国と一緒になって、ワークスタイルの変革を推進しています。要はテレワークとか在宅勤務とか、カフェで仕事しようとか、そういうことを奨励をしています。実際マイクロソフトでは、在宅勤務は普通です。家で資料つくりたいから在宅で仕事しますってメールを送るだけで、もうそれで在宅勤務できるんです。そうなると、どこからでも働ける形になるので、自宅のマシンを使って自宅から会議に入ったりすることもあります。
今後は、そういう働き方が一般的になり、自宅でOfficeを使って仕事をするとか、Skype for Businessを使ってミーティングをするということが想定されてくると思います。ですから、そういう今後の働き方を想定したときに必要なマシンスペックというのも、1つ考えたいと思います。Officeなんですけど、そこまで行くとヘッドフォンやマイクなどの周辺機器もけっこう大事になってきますので、通常のOfficeアプリケーションとしての必要環境と、Office 365を核としたテレワークを前提とした時の必要環境。その2つをイメージしています。