<お手紙交換トラブル>【前編】お手紙交換がマウンティングに。園にルールを決めてもらうのはモンペ?

幼稚園や保育園で、子ども同士のお手紙交換が始まることがありますよね。わが子がノートの切れ端や折り紙に頑張って書いた「だいすき」などの文字を見たとき、思わず笑みがこぼれたママもいるのではないでしょうか。しかし、学年が進むと「この紙じゃイヤ」、「かわいい柄にして」などと“紙”にこだわる子も出てくることもあり……。投稿を寄せてくれたママは、お手紙交換に使用する便箋などの要望がエスカレートしていく年中の娘さんに困り果ててしまったそうです。

『娘が年少のころに仲良しのお友達からお手紙をもらい、必死に文字を書く練習をしながらお手紙交換が始まりました。年中の今は仲良しグループでやり取りをし、シールや便箋を次から次に欲しがってお手紙よりもかわいい便箋自慢みたいになっています。担任の先生にお手紙交換のルールなどを決めてもらうのはモンペでしょうか?』

お手紙交換ならぬ便箋自慢の過熱ぶりに、投稿者さんは先生にルールを設けてほしいと希望する一方で、ためらう気持ちもあるようです。みなさんのアドバイスをお待ちしています。

家庭内での解決を目指そう

お手紙交換は私的なやり取りのため、先生に頼らず家庭内での解決を提案する声が目立ちました。

『今ってすぐに教育現場に求める人もいるよね。まずは夫婦で相談するなりしたら? って思うんだけど』

子育てに限りませんが、解決策を考えるうちに行き詰まってしまうことがあります。旦那さんを頼ることで、ママが抱えていた負担の軽減と意外な発想を得る可能性がでてきそうです。

『手紙のやり取りは字の練習にもなるしいいと思うけど、親が関わっているのにエスカレートするのは親の責任だよね。各家庭の許容が違うから仕方ないけど、だからこそ家での約束事を作るんじゃないのかな? みんなに合わせるのも大事だけど、無理のない範囲でやることは基本だと思うわ』

集団生活で和を乱さないために思いを飲み込むことは誰にでもありますよね。周囲に合わせることも大切ですが、自分の許容できるレベルを超えてしまうと八方塞がりになってしまうこともあり得ます。無理のない範囲を心がけたいものですね。

『モンペというか、自分の娘さんにも言い聞かせられない親って思われるよ』

親が子どもに説得できそうなことを先生に一任してしまったら、「丸投げ」など悪い印象を持たれるかもしれません。ただ、投稿者さんは娘さんの言いなりになっているわけではなく、実は説得を試みていたようです。

『子どもに「使い切るまで新しい便箋を買わない」と約束をしていますが、どうしてもシールや便箋に注目してしまうのです』

<お手紙交換トラブル>【前編】お手紙交換がマウンティングに。園にルールを決めてもらうのはモンペ?

グループのママたちでルールを決めたらよい

キュートだったりカラフルだったりする文房具雑貨にワクワクするのではと、子どもたちの過熱ぶりに共感するママもいます。しかし用意するママが負担に思ってしまうのは困りますよね。グループ内のママたちでルールを設けてみては? という案が届きました。

『かわいい便箋、シールだから楽しいんだよ。ルールを決めるなら、ママ友同士で』

『ルールなんてお友達のママたちと一緒に決めないとどうにもできないよね』

『幼稚園の先生にルールを決めてとお願いしたらお手紙交換が禁止にならない? 仲良し同士でお手紙の交換をしているなら親同士で話し合えばいいと思う』

投稿者さんは娘さんのグループのママたちの連絡先を知らず、声をかけたくてもコロナ禍によって園での行事が減ってしまったことから顔を合わせる機会もないとのこと。そこで先生へのお願いを思いついたようです。

娘さんの気持ちを満たしてあげたいママたちのアイデア

投稿者さんが先生を頼らなくてすむように、娘さんの気持ちを満たせるようなアイデアを提供してくれたママたちもいました。

『うちはかわいい便箋でもらってきたりするけど、返事には「かわいい折り方」をいろいろ調べて折って渡しているよ』

『小中学生向けの雑貨屋さんに、いろんなパターンが入っているメモ帳タイプの便箋があるよ。いろんな柄があるから飽きずに一冊使い切れるんじゃないかな』

一冊に何種類も柄があると気分によって選べるので、お手紙を書くのが楽しみになりますよね。ところが娘さんたちは折り紙もメモ帳もブームが過ぎ去って、いまは便箋と封筒が必須アイテムなのだそうです。さらには毎回同じ柄の便箋だと……ある心配事もあるようです。

便箋が原因で仲間外れにされた娘さん

『「○○ちゃんいつも一緒の紙!」と言われるようになり、「使い切るまで買わないとママと約束した」って言ったようですがギシャクしてしまい、お手紙を書いてこないと遊びに入れてもらえないこともあるようです』

娘さんがたびたび新しい便箋を欲しがるのは、決してわがままな理由ではなかったようです。ママとの約束事をしっかりと守ったことで仲間外れにされてしまい、きっと混乱していることでしょう。投稿者さんが心配になるのも当然と言えますよね。

最初は折り紙などに書いていたのが、やがて文房具の自慢合戦に形を変えたお手紙交換。過熱ぶりに投稿者さんはお手上げ状態となってしまい、先生にルール設定をお願いすることの是非をママたちに問いかけました。しかし問題はお手紙交換自体ではなく、便箋の種類が原因で娘さんが仲間外れにされていることだったのです。こうなればまた解決方法が違ってきそうですね。

あなたなら、どんなアイデアが思い浮かびますか?

後編へ続く。

文・ななみや 編集・木村亜希 イラスト・んぎまむ

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