技術と人を軸に、“知りたい”を深掘りするメディア 楽しい! 欲しい! やっと出た! ネットワークエンジニアから見た「ウイルスバスター for Home Network」
──まずは自己紹介からお願いいたします。
トレンドマイクロ 和田克之さん
和田 トレンドマイクロの和田です。新卒からトレンドマイクロで、これまでコンシューマー向け新規製品の企画開発を担当してきました。
村松 はてなでシステムプラットフォームを担当している村松です。システム運用に携わって6年、自作サーバーを組み立てたり、仮想化したりといろいろやりつつ、比較的低いレイヤーの部分を中心に見ています。
──今回は、トレンドマイクロさんが新しく作った「家庭用のセキュリティ機器」についてお話を伺いたいと思います。この製品の企画はどのように始まったのですか?
和田 今や、家庭にも「ネットワーク」があるのが当たり前の時代です。しかも、いわゆるWindowsやMacなどのコンピューターだけでなく、スマートフォン、そしてそれ以外にさまざまなものが家庭内ネットワーク(ホームネットワーク)につながるようになりました。無線LAN内蔵のプリンターやNAS、それにテレビ、ゲーム機など。弊社調べでは、接続機器の3割が非PC/非スマホになっています。
家庭内ネットワークの現状PC、スマートフォン“以外”のホームネットワーク接続端末が占める割合は無視できない
そして、それら3割の機器が狙われ、脅威が出始めました。これらを守るためのソリューションが必要だと感じたことがスタートです。新しい機器に対する脅威の状況はご存じですか?
村松 今や家電の中でBSDやLinuxが動いていますね。自分もLinuxが動くNASを使っています。このNASはときどき脆弱性が発見されていて、インターネットに公開するとまずいことも。なので、インターネットとホームネットワークの間で何とかしたいと思っていました。これまで守るソリューションがなかったところですね。
はてな 村松雄介(id:halfrack)
最近では、IoT機器を狙った「Mirai」も話題です。先日はDNSサービスに対するDDoS攻撃が行われ、はてなのサービスもほんの少し影響を受けました。これはIoT機器が悪用された事例です。私たちの管理する家庭内の機器が加害者になってしまうかもしれない。
ですので、この製品を知ったとき、まず思ったのは「楽しそう!」そして「欲しい!」でした。
ウイルスバスター for Home Networkが守る範囲