こういうのが欲しかった!4万円台で買えるXiaomiの高性能タブレット「Pad 5」

スマートフォンよりも大きなディスプレイを搭載し、動画視聴や電子書籍の閲覧に便利なタブレット。外付けのタイプカバーを装着すれば、ノートパソコンのように使用できるのも魅力ですね。

タブレットといえば、代名詞は「iPad」シリーズになるでしょう。特に高性能な製品となると、日本で発売されているモデルが少なく、選択肢が狭いのも事実。そんな中、高性能Androidタブレットとして満を持して登場したのが、「Xiaomi Pad 5」です。

個人的には、あまりタブレット製品を積極的に使ってこなかったこともあり、本製品をがっつり試すことで「タブレットのある生活」の良さを実感させられました。ハイエンドモデルといって差し支えない性能ながら、比較的安価に購入できるのもポイントとなっているので、早速レビューをお届けしていきましょう。

「Xiaomi Pad 5」は公式HPで4万3780円!

Xiaomi Pad 5は、オフィシャルオンラインショップ「Mi.com」のほか、各家電量販店やAmazonからも購入可能。Mi.comでの販売価格は4万3780円となっています。

高性能&大画面を搭載したタブレットと考えると、かなり安価な設定にも思える本製品。タブレットの価格と考えるとわかりにくいかもしれませんが、スマートフォンに置き換えて考えるとコスパの高さがよくわかると思います。

モバイルノートパソコン並みの11インチ大画面が手軽に持ち運べる魅力

Xiaomi Pad 5は11インチディスプレイを搭載。サイズ感としてはモバイルノートパソコン程度の大画面となっており、解像度は1600×2560のWQHD+の高解像度。大画面が手元で楽しめるので、スマートフォンとはまた違う動画視聴やゲーム体験ができます。

本体サイズは高さ254.69mm×幅166.25mm×厚さ6.85mm、質量は511gです。ベゼルは若干分厚い印象もありますが、スマートフォンと違いそもそものディスプレイサイズが大きいためあまり気になりません。また、どちらかの手で本体を持ち、もう一方の手で操作することが多い製品になるので、握る指を置いておくスペースと考えると合理的なのかもしれません。

11インチの大画面を活かした機能として紹介したいのが、アプリの分割表示機能です。一般的なAndroidスマートフォンでも利用できる機能ではありますが、6インチ台のスマートフォンで2つのアプリを起動すると、やはり1つ1つのアプリの視認性は落ちてしまい、使い勝手が良いとはあまりいえません。

11インチものサイズがあれば、当然2つのアプリを分割して表示しても、余裕をもって見ることができます。イメージ的にはパソコンに近い使い方ですが、これが手軽に持ち運べるデバイスで利用できるのはやはり便利でした。

個人的には、就寝前にスマートフォンで動画を見ることが多いのですが、やはり映画やスポーツを見る際には画面サイズが若干物足りません。本製品は、こういったエンタメコンテンツを楽しむために使用するのに非常に適しており、就寝前の時間がちょっと贅沢になりました。

タッチペンの操作性も抜群! できればキーボードが欲しい……

本製品は、別売の「Xiaomi Smart Pen」での操作にも対応しています。こちらは公式HPでの販売価格が1万1800円。そこそこ値が張る気もしますが、タブレット本体と合わせて約5万5000円と考えれば、十分許容範囲内でしょう。

こういうのが欲しかった!4万円台で買えるXiaomiの高性能タブレット「Pad 5」

Xiaomi Smart Penは、240Hzのサンプリングレート、4096レベルの圧力感度に対応しています。実際に試した感触としても、遅延はほぼ感じられないので、ちょっとしたメモを取ったり、絵を描くといった使用方法でも快適です。

ペンには2つのボタンが搭載されており、「プライマリボタン」(下側のボタン)を長押しすると、メモ機能を起動する案内が表示されます。もう一方の「セカンダリボタン」(上側のボタン)を長押しすると、範囲を選択してスクリーンショットを撮影することができます。

Xiaomi Smart Pen本体はマットな素材になっており、手触りも良好。質量が12.2gと軽量なのも特徴で、使わない場合はタブレット本体の側面にマグネットでくっつけておくことができます。持ち運びも快適なので、できればXiaomi Pad 5と合わせて利用してみてください。

一点残念なのが、純正のキーボードが公式HPで販売されていない点でしょう。海外では販売されているようですが、日本では正式に取り扱われていないので、互換性のあるサードパーティー製のものを使用するか、海外から製品を取り寄せる必要があります。

個人的には、パソコンの代わりにXiaomi Pad 5を利用し、手軽にメモや原稿の執筆を行えればと考えているので、キーボードをどうするかは悩みの種になっています。

Dolby Atmos対応の4スピーカーに大容量バッテリー搭載!

使用していて特によく感じるのが、スピーカーの性能です。本製品はDolby Atmosに対応しており、臨場感のある音の再生を得意とした4スピーカーが採用されています。本体がスマートフォンよりも大きいため、物理的に大きなスピーカーを搭載できるのは当たり前なのですが、やはりスマートフォンとは違う体験ができるのは魅力です。

本体下部

バッテリー容量は8720mAhで必要十分な容量。長時間使用していてもバッテリーの減りが極端に早い印象はありません。

搭載メモリは6GB、ストレージは128GBモデルと256GBモデルが用意されています。搭載CPUはSnapdragon 860で、最新ではありませんが十分高性能なチップセットです。そのため、アプリの起動や画面のスクロールにカクつくことはほぼなく、快適な動作が行えます。

また、意外と高性能なのがカメラ。アウトカメラは1300万画素のシングルレンズで、4K/30fpsでの動画撮影にも対応しています。タブレットの背面カメラは、資料を撮影したり、QRコードを読み取ったりと、意外と使用するシーンがあるので、高性能なカメラを搭載しているのは嬉しいポイントです。

フロントカメラは800万画素ですが、被写体を認識する速度やオートフォーカスも優秀。フロントカメラはビデオ会議などにも有用なほか、顔認証によるロック解除にも使用します。

タブレットの顔認証は便利なのですが、横持ちした際には高確率で親指がフロントカメラの位置に来てしまうため、一度持ち直すといった工夫が必要になります。

高性能AndroidタブレットならXiaomi Pad 5で決まりか!?

これまでタブレットを日常的に使ったことがないという人も多いでしょうが、手軽に大画面が楽しめるXiaomi Pad 5は、自宅での動画視聴や電子書籍の閲覧、外出先でちょっとしたメモをタッチペンで取ったりと、あると便利なデバイスであると再認識できました。

冒頭でも触れた通り、タブレットといえばiPadといえるほど人気のシリーズがありますが、普段Androidスマートフォンを使っている人であれば、タブレットもAndroid OSをベースにしたものが便利でしょう。

Xiaomi Pad 5は価格も4万3780円と比較的安価に入手できるので、特にAndroidスマートフォンユーザーにおすすめしたい製品となっています。

取材・文/佐藤文彦

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