povoはどのくらいの契約数? パックプランはもっと増やす?――KDDI高橋社長一問一答(2022年1月編)

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報道関係者からの質疑に応じる高橋社長

 KDDIは1月28日、2021年度第3四半期の連結決算を発表した。第1四半期からの累計で見た場合、マルチブランド通信ARPUの減収をグループMVNO収入とローミング収入の増加でカバーした他、成長領域も堅調に増収を果たしたことから前年同期比で「増収増益」となる見通しだ。【画像】5Gスマートフォンの累計販売数は2021年12月末時点で620万台に この記事では、同日に行われた報道関係者向け決算説明会における質疑応答で行われた、注目すべきやりとりを紹介する。

povoはどのくらいの契約数? パックプランはもっと増やす?――KDDI高橋社長一問一答(2022年1月編)

用語の定義

・マルチブランド通信ARPU:KDDIと沖縄セルラー電話が直営する「au」「UQ mobile」「povo」におけるハンドセット(ケータイ/スマートフォン)における1ユーザー当たりの平均収入・グループMVNO:MVNOとしてモバイル通信サービスを運営するKDDIのグループ企業(ビッグローブ、JCOM、ソラコムなど)・ローミング収入:楽天モバイルのローミングサービスから得られる収入

UQ mobileとpovoは「合計500数十万」

―― 「グループID」(※1)の純増について、マルチブランド戦略が貢献したとのことですが、具体的にはどのブランド、あるいはプランが貢献したのでしょうか。一方で、解約率は少し上がっているようですが、グループID数との相関性について教えてください。(※1)au、UQ mobile、povoの3ブランドとグループMVNOの契約回線をID(名義)で名寄せした純粋な契約者数高橋社長 この第3四半期は非常によく頑張ってモメンタム(いきおい)を回復して、(今まで)純減傾向だったものを純増基調に戻すことができました。 当初、コスト重視のお客さまを中心に、auユーザーの約1割がpovoやUQ mobileの方に移行するかなと思っていたのですが、「au応援割」やiPhoneの販売などが奏功して(移行するユーザーは)1割に満たない感じとなりました。多くの方にauにとどまっていただいた、ということです。 一方で、UQ mobileとpovoも順調に契約数を伸ばしていて、両ブランド合算で500数十万契約程度まで持ち上がっています。UQ mobileは400万契約を突破して、povoも100万契約を超えています。順調だと思っています。UQ mobileからauに移行するお客さまも、前年と比べると約2.6倍になりました。au 5Gを契約されるお客さまは6割が無制限プラン(使い放題MAX 5G/データMAX 5Gシリーズ)を選んでいる状況です。 こうして見ると、auとUQ mobileやpovoとの間の“循環”が非常にうまく行き始めていると理解していただければいいのかな、と思います。 解約率が若干上がっていることは事実ですが、これはあまり深刻な事態だとは思っていません。特にauで、12月に他事業者との競争が激しくなったことが影響しています。全体としてはモメンタムは回復してきているという見立てです。―― 「povoが100万契約を超えた」という話がありましたが、前の決算説明会でも同じことを言っていたと思います。数字について、もうちょっと詳しく説明していただけないでしょうか。高橋社長 povoの詳細な契約者数については非開示としています。前の四半期で100万契約を突破した後、povo1.0(当初のpovo)が少し減って、povo2.0(現行のpovo)がザッと増えたという状況です。(povo1.0と2.0を合わせて)100数十万契約という感じでしょうか。 povo2.0はまだ始まったばかりで、1月27日から新しいCMをスタートしました。「#ギガ活」も活発化してきたので、今後の展開にご期待いただければと思います。

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最終更新:ITmedia Mobile

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