【ホームズ】一人暮らしの生活費は平均いくら? 無理のない家賃設定と節約のコツ | 住まいのお役立ち情報

一人暮らしの生活費の平均データ

一人暮らしを検討するにあたって、1ヶ月の生活費がどの程度かかるのかを把握しておくことが大切です。総務省統計局が公表している『家計調査報告〔家計収支編〕2020年(令和2年)平均結果の概要』によれば、住居費を除いた単身世帯(全年齢)の生活費の平均額は12万9,556円となっています。主な支出の内訳を見ていくと、次のとおりです。

項目

金額

食費

4万1,373円

水道光熱費

1万1,687円

生活用品費

5,393円

被服費

4,910円

保健医療費

7,129円

交通費・通信費

1万8,310円

娯楽費

1万5,867円

その他(理美容費・交際費)

2万4,888円

合計

12万9,556円

上記の金額はあくまでも全年齢の平均額であるため、年齢や性別、住んでいる地域によって差が生じてきます。さらに細かく見ていくと、以下のようになります。

項目

金額

食費

3万9,999円

水道光熱費

7,493円

生活用品費

3,304円

被服費

4,222円

保健医療費

2,746円

交通費・通信費

2万646円

娯楽費

2万3,135円

その他(理美容費・交際費)

1万7,236円

合計

11万8,781円

項目

金額

食費

2万9,457円

水道光熱費

7,874円

生活用品費

5,895円

被服費

6,866円

保健医療費

3,878円

交通費・通信費

1万6,182円

娯楽費

1万1,693円

その他(理美容費・交際費)

2万192円

合計

10万2,077円

項目

金額

食費

4万982円

水道光熱費

1万873円

生活用品費

5,419円

被服費

5,795円

保健医療費

7,127円

交通費・通信費

1万6,693円

娯楽費

 1万7,425円

その他(理美容費・交際費)

3万1,067円

合計

13万5,381円

東京23区や政令指定市の大都市圏では1ヶ月の生活費は、他の地域よりも高くなる傾向が見られます。また、年齢や性別、社会人・学生によって支出する項目の割合も異なってくるものです。

どの部分の支出を優先して、節約をするかといった判断は1ヶ月の生活費をシミュレーションしたうえで判断してみましょう。家賃以外の生活費をきちんと把握することで、どの物件を選ぶべきか判断しやすくなります。

家賃はどのように決めるべき?

生活費のなかでも多くの支出割合を占める家賃は、どのように決めるべきでしょうか。一般的には、手取り額の3分の1以下が目安とされるものの、収入によって家賃の適正な水準は異なります。

現実的な範囲で家賃を考えていくには、手取り額から生活費と貯金にあてる金額を除いた範囲で検討してみましょう。具体的なイメージを持つために、手取り15万円・20万円・25万円の3つのケースを比較してみます。

手取り15万円

手取り20万円

手取り25万円

家賃

5万4,000円

6万円

7万8,000円

食費

2万6,000円

3万1,000円

3万5,000円

水道光熱費

1万円

1万2,000円

1万3,000円

生活用品費

3,000円

6,000円

8,000円

被服費

5,000円

8,000円

1万円

保健医療費

5,000円

6,000円

6,000円

交通費・通信費

1万3,000円

1万8,000円

2万円

娯楽費

7,000円

1万円

1万3,000円

貯金

1万5,000円

2万8,000円

4万円

その他

1万2,000円

2万1,000円

2万7,000円

上記のシミュレーションは、総務省統計局の家計調査報告などを基に試算しており、人によってどの項目を優先させるかは違ってくるでしょう。しかし、支出の目安を把握しておくことで平均額よりも多いか少ないかの判断が行えるようになります。

毎月しっかり貯金をしながら、生活に不自由を感じない範囲で適正な家賃を見定めてみましょう。

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項目別! 一人暮らしの生活費を抑えるコツ

一人暮らしで生活費を抑えるためには、支出を項目別にチェックしていくことが大切です。1つの項目では小さな金額であっても、積み重なることでまとまった金額の節約につながります。

まず、家賃についてですが同じ広さや間取りであっても、住むエリアや設備によって金額は変わってきます。都心部の1R(ワンルーム)で8万円程度の家賃でも、郊外では5万円程度で住むことも可能であるため、住むエリアにこだわりがなければ固定費を大きく削れます。

食費については外食が多くなってしまうと支出が多くなるので、節約するためには自炊する回数を増やしてみましょう。1食あたりは数十円の節約であっても、食事は毎日のことであるため、1ヶ月で見ると数千円単位の節約となります。

水道光熱費を節約するには、「水を出しっぱなしにしない」「外出時はこまめにコンセントを抜く」といった習慣を身につけることが大切です。1ヶ月で見れば、1,000円程度の節約は十分に可能な範囲だといえます。

保健医療費については、保険の加入状況を見直してみましょう。20代の場合は掛け捨て型の保険のほうが保険料も安いので、数千円単位の節約になります。

次に、交通費や通信費についてですが自転車や徒歩の移動を心がけたり、格安SIMを利用したりするといったことが挙げられます。お金のかからない移動手段や格安SIMを使うことで、合わせて1万円程度は節約が可能です。

それぞれの項目で節約できたお金は、毎月貯金に回すことが大切です。目安としては1ヶ月に2万円程度を貯金するように心がけておくと、いざというときの備えとして安心できるでしょう。

節約の基本は家賃を抑えること! 賃料の安い物件を見つける方法

生活費のなかで家賃は大きな割合を占めるため、物件選びの段階でよく検討しておくことが大切です。LIFULL HOME’Sの「家賃相場」なら、エリアごとの平均的な家賃を簡単にWebから調べられます。

家賃が比較的安い物件を見つけるポイントとしては、立地や部屋の設備に注目をしてみましょう。立地に関しては、最寄り駅から距離が離れていたり、周辺に商業施設が少なかったりするエリアは家賃が安い傾向にあります。

また、築年数が経過していたり、部屋の設備がそれほど充実していなかったりする物件は相場よりも家賃が安いことも多いです。物件についてこだわりが少ない分だけ、うまく家賃を抑えることができるでしょう。

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一人暮らしを始めるときのよくある質問

初めて一人暮らしを始めるときは、何かと気になる部分も多いものです。ここでは、一人暮らしをスタートするにあたって、よくある質問について見ていきましょう。

パートやアルバイトといった働き方であっても、毎月一定額の収入があれば賃貸借契約を結ぶことに問題ありません。ただし、収入に見合わない家賃の部屋を選んでしまうと入居審査に通らないこともあるので、自分に合った物件を選ぶことが大切です。

部屋を借りるためには、敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用がかかります。初期費用の目安としては家賃の5~6ヶ月分であり、たとえば家賃5万円の物件であれば25~30万円程度がかかります。

初期費用を抑えるためには家賃の低い物件を選ぶか、敷金・礼金の少ない物件や、一定期間家賃が無料になるフリーレント物件を選んでみると良いでしょう。また、初期費用のほかにも引越し代や家具家電購入費も考慮しておく必要があります。

部屋探しのタイミングはいつまでに引越しをしたいのかによって異なりますが、入居希望日の1~2ヶ月前には行うほうが良いです。すぐに部屋が決まれば問題ありませんが、思うように部屋が決まらない場合に備えて、時間的なゆとりを持っておいたほうが無難です。

まとめ

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