1980年代前半にFDDよりも安くて手軽に使えた「データレコーダー」 ~NEC製品編~

ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・マイコンたち

今回取り上げたのは、これら5機種。基本的には、平置き型と縦置き型の2種類が存在します。どちらが良いというものではないですが、専有面積の少なさでは縦置きが、どっしりとした安定性では平置き型に軍配があがります。

1980年代前半にFDDよりも安くて手軽に使えた「データレコーダー」 ~NEC製品編~

これは、1981年10月に掲載されたベーシックマスターレベル3の広告ですが、ミニ・フロッピーディスクが298,000円、ディスケットが1枚1,800円と記載されているのが見えます。この価格を考えると、1980年代初頭にカセットテープとデータレコーダが普及したのも分かるかと思います。

PC-6081(DR-310)

背面には、音声出力の有無を決めるMONITORボタンのほか、CMT IN/REMOTE/CMT OUTの、データレコーダケーブルの赤黒白端子を接続するコネクタが用意されています。音声出力レベルは変更不可でした。

PC-6082(DR-320)

背面はCMT IN/AUX/REMOTE/CMT OUTとなっていて、PC-6081とは違いMONITORの代わりにAUXが設置されました。こちらは、PC-6082のアナザーバージョン(?)です。当時筆者が購入したのがこれで、上記で紹介しているPC-6082と比べてカセットの蓋部分にある窓が大きく、テープの状態が見やすくなっていました。それ以外の仕様や型番は、すべて同一です。

DR-311

ケーブル接続部分は正面左側面に設けられているので、背面にあるよりも抜き挿しがしやすいです。上から、ロードレベル調整スライダ、フェーズ切り替えスイッチ、CMT IN/REMOTE/CMT OUTと並んでいます。

DR-330

がっしりとした造りで、重量はDR-311の2倍となる2.2kgです。背面には左から、外部マイク接続端子、PC-60M93接続端子、CMT IN/REMOTE/CMT OUT、外部スピーカ接続端子、フェーズ切り替えスイッチと並んでいます。

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