結局「モバイルSuica」アプリは快適に使えるようになったのか
最初は移行から。Androidユーザーは「おサイフケータイアプリ」が必須
と言いつつ、実は筆者のメインAndroid端末「arrows 5G F-51A」で使っているのはモバイルPASMOだったりする。モバイルSuicaとモバイルPASMOという2種類の交通系ICを共存させられる端末も増えてきてはいるが、あいにく筆者が所有するarrows 5Gはどちらか一方しか使用できない。モバイルSuicaを使うには既存のモバイルPASMOを削除しなければならないのだ。
なので、いったんモバイルPASMOはサブ端末のiPhoneの方へ移して、反対にiPhoneの方に設定していたモバイルSuicaをAndroid端末の方に移行することにした。かつては通勤にPASMO定期券を利用していたためメインAndroid端末にモバイルPASMOをインストールしていたのだが、そもそもコロナ禍で通勤しなくなった今となってはSuicaでもPASMOでもどちらでもかまわないだろう。
それはさておき、今回のリニューアルを機に、この移行(機種変更)の手順も変化している。従来は旧機種のモバイルSuicaアプリ上で「機種変更」手続きを行ない、新機種のモバイルSuicaアプリ上で新たにログインすることで残高などを引き継ぐようになっていた。
が、リニューアル後はモバイルSuicaアプリとは別の「おサイフケータイアプリ」を介して引き継ぐ形となる(iPhone→iPhoneの機種変更の場合は除く)。
arrows 5GのモバイルPASMOを「おサイフケータイアプリ」でセンターに預けるiPhone側で預けていたモバイルSuicaを、今度はarrows 5Gの方で受け取るモバイルSuicaを移行したarrows 5G(左)と、モバイルPASMOを移行したiPhone SE(右)機種変更するしないに関わらず、Android端末でモバイルSuicaを利用するには、今回からおサイフケータイアプリが必要になることにも注意しておきたい。モバイルSuicaとモバイルPASMOを共存できる(もしくは複数のモバイルSuicaなどを設定できる)端末だと、どれを優先的に使うかを決める「メインカード」の設定もおサイフケータイアプリで行なうことになるので、機種によっては意外と出番は多いのではないだろうか。