第740回:スタビライザー付きカメラで新しい動画表現!? DJI Osmoに見る可能性

最初に発表されたのは2015年のCESだったと思うが、今回はDJIのジンバル付き4Kカメラ「Osmo」(オスモ)を取り上げる。昨年10月に発売が開始されており今更感も漂うが、いつかレビューしとかないとと思いつつ今に至った。

DJI Osmo

DJIといえばPhantomシリーズで知られるドローンメーカーだが、ドローンの下に搭載されているブレ補正機構であるジンバルとカメラ部分を取り外し、ハンディで使えるようにしたのがOsmoという理解でいいだろう。

第740回:スタビライザー付きカメラで新しい動画表現!? DJI Osmoに見る可能性

カメラのブレを補正するハードウェア機構としては、SteadyCamが元祖と言えるだろう。これは主にバネの力でカメラのブレを吸収する仕組みで、かなり大掛かりなものだ。現在は特許も切れ、他社からも多くの類似製品が登場している。

ジンバルの機構を使ったカメラリグシステムとしては、2013年に発表されたMoVIが知られるところである。それ以降、なるほどその手があったかと類似製品が多数開発され続けている。小型のものではGoPro用のスティックタイプのものが3万円程度で手に入るようになった。

DJI Osmoは、一般的によく知られている小型のタイプが「Zenmuse X3」だが、ジンバル部分からカメラ部までは、取り外して交換できる。元々Zenmuse X3のカメラユニットは、最新ドローン「Inspire 1」用のカメラユニットで、Osmoと共用なのである。

交換ユニットとしては、マイクロフォーサーズのレンズが使える「Zenmuse X5」、「Zenmuse X5 R」も販売されており、Osmoにも搭載することができる。今回はZenmuse X3搭載モデルをテストする。

定価85,000円で、カメラ+ジンバルとスマートフォン固定用のホルダ、バッテリ、充電器がセットになっている。既にカメラとジンバル部は持ってるという場合は、スティック部、スマホ用ホルダ、バッテリ、充電器のセットが36,000円だ。通販サイトでもこの価格で、値動きは少ない。画質や使い勝手など、詳しくチェックしてみよう。

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