高校一次入試の5教科解説 今年の傾向と難易度は…重要なのは「読解力」 大分
8日行われた高校一次入試の5教科について、ことしの傾向や難易度はどうだったのか。大分市の学習塾に聞きました。まずは理科です。◆東セミグループ 阿部賢悟代表「記述、計算など普段時間がかかる問題が割合が減って選択問題が増えています。難易度としては去年よりは取り組みやすいと思います」理科は教科書で使われている図がそのまま出題されている問題が例年よりも多かったほか、配点については3年生で学んだ内容に比重が置かれていたということです。◆東セミグループ 阿部賢悟代表「中1内容、中2内容っていう風に1個、1個積み上げていかないとしっかり点は取れない形になっている。教科書に書いてある基礎知識の問題をしっかりマスターする、正確に覚えることがすごい大事なポイントだったと思う」◆東セミグループ 阿部賢悟代表「英語は解きやすさという点でいくと、優しめというか嫌な感じはしない問題だった。去年の問題が1400をちょっと超える語数だったが、ことしは1200弱ぐらい1割程度減っているっていうのが解きやすい要因の1つ」英語では「避難」や「タブレット学習」など、生活に身近なテーマが取り上げられていて、英語力に加え日常生活の知識も求められました。◆東セミグループ 阿部賢悟代表「時事的な問題よりより身近な問題に変わっていったのがことしの問題の傾向。文法に対する理解、学校の教科書、新研究を使って文法をちゃんと理解していくことが早く読むためのコツ」続いては国語について。例年使われていたグラフや図が説明文に変わりました。そのため読む文字の量が全体で1000字ほど増え、読解力と共にスピードも求められたということです。社会は地理、歴史、公民の配点は例年通りでした。ただ、初めて2つの文の正誤の組み合わせを問う問題が出され、例年よりもやや難しい内容だったということです。最後に数学です。文章問題で方程式を使って二酸化炭素の排出量を求めるという時事的な内容も盛り込まれていました。全体のまとめです。ここ数年と同様、読解力が求められる傾向は続いていました。来年度の受験生へのアドバイスとしては、読み解くために必要な基本知識をしっかりと固めることが重要だということです。◆東セミグループ 阿部賢悟代表「教科書を最優先にした勉強が基本知識をつくっていく。教科書をまず何よりも大事にする」