1台で2つの電話番号が使えるDSDS対応のSIMフリースマートフォンおすすめ3選|@DIME アットダイム
スマートフォンは1台1つの電話番号を持たせて運用するのが一般的ですが、近年は1台で2つ以上の電話番号を登録できる「DSDS」「DSDV」に対応した製品も登場しています。
特にビジネス用とプライベート用に2つの電話番号を持っているけど、いちいちスマートフォンを2台持ち運ぶのは面倒といった人にぴったりの機能です。では、DSDS/DSDVに対応しているスマートフォンを紹介していきましょう。
スマートフォンの「DSDS」「DSDV」「DSDA」ってなんのこと?
「DSDS」とは、「デュアルSIMデュアルスタンバイ」のことで、2つのSIMカードを挿入するとどちらの電話番号に着信があっても電話を受けることができます。ただし、片方のSIMで通話を行っている場合はもう片方のSIMカードで通信することができません。
DSDSのスマートフォンでは、4G通信を使用できるのはどちらか一方のSIMのみで、もう片方は3G通信となります。
「DSDV」は「デュアルSIMデュアルVoLTE」のこと。両方のSIMで電話の待ち受けができるほか、片方のSIMで通信を行っている間にもう一方のSIMで着信を受けることができます。ただし片方のSIMで通話を行っている場合は、もう片方のSIMで通信することができません。
DSDVは、DSDSと違い両方のSIMで4G通信が利用できます。
「DSDA」は「デュアルSIMデュアルアクティブ」のことで、1台のスマートフォンに2つのSIMを挿し、どちらの電話番号でも電話を受けることができます。また、片方のSIMで通話をしながらもう片方のSIMでデータ通信を行うことも可能となります。
DSDAでは、両方のSIMで4G通信が可能となります。
もう1つ、「DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)」というものもあります。これは1台のスマートフォンに2枚のSIMカードを挿入することはできるものの、通信を有効にできるのは片方のみ。有効になっていないSIMではデータ通信や着信はできません。
近年はあまりDSSSのみ対応のモデルは見かけなくなっている印象もありますが、2つのSIMを使用してスマートフォンを運用したいという人は、あらかじめ使いたいモデルがどの規格に対応しているのかを確認しておきましょう。
また、デュアルSIMに対応しているスマートフォンの中には、2枚のSIMカードが挿入できるモデルのほかに、SIMカードは1枚、もう1つは本体一体型の「eSIM」を登録することができるモデルがあります。
【参照】楽天モバイル SIM、デュアルSIM(DSSS、DSDS、DSDV、DSDA)とはなんですか?SIMの種類を教えてください。
iPhoneシリーズでは、iPhone XS/iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルにて1枚のSIMカード(nano-SIM)とeSIMを使ったデュアルSIMに対応しています。また、iPhone 12シリーズではiOS 14.5以降をインストールするとデュアルモードで5G通信も行えます。
iPhone 12シリーズは、全モデルにてA14 Bionicというアップル自社開発の高性能チップセットを搭載。iPhone 12/iPhone 12 miniではデュアルカメラ、iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxではトリプルカメラが採用されています。
また、iPhoneシリーズといえばMacシリーズやiPadシリーズといったほかのアップル製品との互換性の高さも特徴。iOS 14.5以降をインストールするとApple Watchを併用することでマスクをしたままFace IDによるロック解除が行える機能なども使用できます。
【参照】アップル iPhone 12
「OPPO Reno5 A」は通信キャリアとして楽天モバイル/ワイモバイルで扱われているほか、IIJ mio/イオンモバイル/QT mobileなどでもSIMフリーモデルが販売されています。
SIMカードスロットは排他的デュアルSIMスロットとなっており、“SIM1”にはnanoSIM、“SIM2”にはnanoSIMもしくはmicroSDのどちらかを挿入することができます。またeSIMの登録にも対応しています。
ディスプレイは約6.5インチ、画面占有率が90%と高く最大90Hzのリフレッシュレートにも対応しています。特徴的なのがカメラ性能で、メイン約6400万画素/超広角約800万画素/モノクロ約200万画素/マクロ約200万画素の4眼構成となっています。
メモリ6GB/ストレージ128GBでチップセットはQualcomm Snapdragon 765Gとミドルスペックの構成。おサイフケータイ機能(FeliCa)や防水・防塵にも対応しています。販売価格は販路によって多少上下しますが、およそ4万円前後と比較的手に入れやすい価格になっています。
【参照】OPPO Reno5 A
「Xiaomi Mi 11 Lite 5G」もMVNO各社や家電量販店、各ECサイトにて販売されているSIMフリースマートフォン。SIMスロット1+SIMまたはmicroSDカードの排他スロットになっています。
ディスプレイは6.55インチの有機ELパネル、カメラはメイン6400万画素/超広角800万画素/テレマクロ500万画素の3眼構成となっています。チップセットにはQualcomm Snapdragon 780Gを採用、メモリは6GBでストレージは128GBです。
特徴的なのが厚さ6.81mm、質量159gとかなり薄く軽い設計。比較的大きなディスプレイを搭載していながら、持ちやすさ・扱いやすさにも期待ができる製品です。
SIMフリースマートフォンとしては珍しく、おサイフケータイ機能(FeliCa)に対応し、本体右側面の電源ボタン内蔵指紋センサーや顔認証によるロック解除も行えます。
【参照】Xiaomi Mi 11 Lite 5G
※データは2021年7月上旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦