ファミリーマート、新型マルチコピー機を導入。Famiポートの機能を集約
ファミリーマートは、ファミリーマート店舗に設置されているマルチコピー機を新型に置き換え、12月より順次導入する。2022年春以降には、新型マルチコピー機へマルチメディア端末「Famiポート」の機能を移行する。
今回導入される新型マルチコピー機は、シャープが開発した「MX-3631DS」。従来モデルと同等のデザイン性を保ちつつ、利便性が大きく高められている。
12月1日よりいち早く新型マルチコピー機が設置された、東京都港区の「ファミマ!!ムスブ田町店」コンビニエンスストアのマルチコピー機は、近年ではスマートフォンと連携したプリントやスキャン、コンテンツサービス、各種証明書を取得できる行政サービスなどでの利用が大きく伸びているという。また、コロナ禍によるテレワークの増加によって、プリンタを設置していない自宅からネットワークプリント機能を利用する事例もかなり増えているそうだ。
ただ、現在ファミリーマート店舗に設置されているマルチコピー機は導入から9年ほどが経過しており、処理能力の遅さが課題となっていた。また、タッチディスプレイのサイズも約10型と小さく、細かなメニューを操作したり、プリントする写真を選択したり文書などの仕上がりを確認するにも支障があった。
現在設置されているマルチコピー機タッチディスプレイも小さく、固定されていて操作性や視認性に欠けていたそれに対し新型マルチコピー機では、処理速度を大幅に高め、従来よりもスピーディな操作が可能となっている。また、タッチディスプレイが15型に大型化されたことで、メニューの操作性が大きく向上するのはもちろん、プリントする写真の選択や文書の仕上がりを確認する場合の視認性も大幅に向上している。
新型マルチコピー機では、15型と大型のタッチディスプレイを採用。メニューの操作性が大きく高められるとともに、写真の選択や印刷する文書の確認もやりやすくなっているタッチディスプレイは、チルト角度を自由に調節できる。これにより、従来モデルの固定されたディスプレイでは操作しづらかった車椅子の利用者にも扱いやすくなっている。
タッチディスプレイはチルト角度を自由に調節でき、利便性が大きく高められているまた、ディスプレイに表示される写真や文書などの個人情報を保護する観点から、新型マルチコピー機のタッチディスプレイには標準でプライバシーフィルターを搭載。左右の視野角が狭められたことで、横からディスプレイの内容をのぞき見ることが難しくなっており、行政サービスを利用して個人情報が記載された文書を入手する場合でも安心して扱えるようになっている。なお、コンビニエンスストアに設置されるマルチコピー機のディスプレイにプライバシーフィルターを搭載するのは、これが初となる。
コンビニエンスストアに設置されるマルチコピー機として初めて、タッチディスプレイにプライバシーフィルターを搭載。斜め横からの視認性を低下させて覗き込みを防止し、個人情報を記載した文書なども安心して扱える従来からマルチコピー機に用意されている機能は全て網羅。通常のコピー、写真プリント、ファクス、スキャンサービス、ネットワークプリント、各種証明書を取得できる「行政サービス」(コンビニ交付サービス実施団体の住民のみ)はもちろん、ゲームやアニメのブロマイド、英検過去問、登山地図など様々なコンテンツを購入できる「ファミマプリント」も利用できる。
そして、新機能として「シールプリント」機能が追加されている。シールプリント機能では、持ち込んだ写真や画像、ネットワークプリントで登録したデータなどをシール台紙にプリントできる。シール台紙は、L判と2L判の写真台紙、スクエアサイズ台紙、証明写真台紙、インデックス(L判20コマ、2L判40コマ)、カレンダープリント(L判、2L判)などを用意している。
従来のマルチコピー機で利用できる機能は全て網羅し、新たにシールプリントに対応ブロマイドなど様々なコンテンツを入手できる「ファミマプリント」も、もちろん利用可能シールプリントは、写真プリントやネットワークプリントなどで利用できる豊富なシール台紙を用意しており、幅広い用途に対応できるシールプリントでデータをプリントした様子そのうえで、2022年春頃より、ファミリーマート店舗に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」の機能が、新型マルチコピー機に移行する予定となっている。これにより、マルチコピー機とFamiポートの機能が、新型マルチコピー機1台で実現されることになり、双方の機能をワンストップで利用できるようになる。そのため新型マルチコピー機には、QRコードリーダーや磁気カードリーダーなどが標準で搭載されている。
Famiポート。2022年春以降、ファミリーマート店舗のマルチメディア端末「Famiポート」の機能が新型マルチコピー機に移行されるただ、マルチコピー機とFamiポートを一体化することで、マルチコピー機での滞留時間が増える可能性がある。そこで、コンテンツプロバイダに対して、積極的にQRコードを活用するように働きかけているという。
現在でも、Famiポートで各種コンテンツ利用時に、あらかじめ発行されたQRコードを読み取ることで素早く処理が行なえる仕組みが用意されており、それらを活用してもらうことで滞留時間を短縮したいとする。また、Famiポートで読み取るQRコードではなく、レジで処理できるコードをあらかじめ発行する仕組みも用意されており、今後はそちらの利用を増やしていくべくコンテンツプロバイダに働きかけたいとした。
コピー、ファクス、スキャンなどは、従来同様に利用できるディスプレイ手前には、プリントするデータを読み取る各種ポートや光学式ドライブを配置データ読み取りポート横にはレシートプリンタを搭載行政サービス利用時にマイナンバーカードや住民基本台帳カードを読み取るカードリーダーFamiポート統合に備え、QRコードリーダーを設置。コンテンツプロバイダが発行したQRコードを読み取ることで、素早く処理が行なえる磁気カードリーダーの設置も、Famiポート統合に備えてのものだなお、新型マルチコピー機利用時の料金の支払いは、従来同様に現金のみとなる。それでも、将来に向けてキャッシュレスの導入は引き続き検討していきたいとのことだ。
新型マルチコピー機利用時の料金支払いは現金決済のみ。ただし1,000円札は最大4枚まで投入可能となった