鍵穴トラブルで業者から高額請求 「ネット検索で上位だった」の落とし穴(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース

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突然、鍵が開かなくなった!そんな時どうする?(イメージ)

「鍵が開かない!」。緊急事態に慌てて、業者を呼んだら高額請求された──。そんな鍵業者への依頼をめぐるトラブルが絶えない。背景には、インターネット検索の“落とし穴”がある。ネットに不慣れな高齢者だけでなく、若年層も陥りやすい落とし穴のカラクリとは何か。実際に鍵穴トラブルに遭った人の体験談とともに、トラブルを回避するために大切な視点について、専門家に話を聞いた。【写真】警察庁が対策を呼びかけた、ピッキング被害に遭いやすいドアの錠。特殊な工具で鍵穴を使わず簡単にロックを解除ができる

正常な判断ができない精神状態で…

「よく検索すればよかったのかもしれません。でもとにかく慌てていて、検索トップ表示の業者なら信用できると安易に頼んでしまいました。まさか10万円も請求されるなんて……」

 そう振り返るのは、東京都内で一人暮らしをする20代女性・Mさんだ。オートロック付きの賃貸マンションに暮らしていた数年前、台風が関東に直撃した日に事件は起こった。雨足が強くなる前にと、マンションの目の前にあるコンビニへ買い物に出かけて帰ってきた時のことだった。

「帰ってきたら鍵が開かなかったんです。管理人さんは台風で帰っているし、管理会社に電話しても全くつながらない。仕方なく持っていたスマホで鍵業者を検索し、上位に表示されていたA社に電話しました。すると『今そういった依頼が殺到していて、最短でも1時間待ち』と言われたので、一度切って別の業者に電話。今度は2時間待ちと言われたため、どこも似たような状況だと判断して先のA社にもう一度電話しました」(Aさん)

 Mさんによると、A社を選んだ理由は、「上位に表示された」「知っているタレントが広告キャラクターを務めていた」「その時、1時間待ちは少ない方だった」という3点。サイトには「鍵開け6000円~」と記載されていたことから、台風という状況もあり、出張料金などを含めて2万~3万円ほどは覚悟していたという。そして雨風が強まるなか、1時間ほどエントランスでやきもきする時間を過ごし、ようやく到着したA社の担当者に鍵穴と鍵を見てもらうと、「いい鍵なので……」と、“通常の鍵開け”では開かないことを示唆された。

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最終更新:マネーポストWEB

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