Googleなどが注目、スマートリングの本命「Oura」は睡眠を評価してくれる

スマートアクティビティおよび睡眠トラッキングリングを開発するフィンランドスタートアップ「Oura」は、GoogleのGradient Ventures、ジャック・ドーシー氏率いるSquare、Forerunner VenturesからシリーズBラウンドにおける2,800万ドルの資金調達を公表した。

2013年に設立されたOuraはユーザーの脈拍、動き、体温をモニターし、健康の「全体像」を把握しデータを提供する。市場に出回っている他の多くの健康トラッカーとは異なり、手首に装着するのではなく、指にしっかりと装着させて使用する。

チタン製のリングには赤外線LED、NTC温度センサー、加速度センサー、ジャイロスコープが搭載されており、1回の充電で最長1週間使用できる。Oura は床掃除からマラソンまで、すべての動きとそれぞれの強度を記録する。

毎日ユーザーはOuraモバイルアプリ内で自分のデータを見ることができ、睡眠とアクティビティに基づいて3つのスコアが割り当てられる。「睡眠スコア」は睡眠効率性や安眠性などのインサイトと共に、総合的な評価を明らかにする。

「用意/準備」は基本的に、睡眠の質と前日の活動に関連して、身体がどのような準備ができているかを知ることができる。また、「アクティビティ」は、その人の全体的な活動レベルの概要を提供し、Google FitやApple Healthなどのサードパーティ・ソースからのデータを利用することができる。

ビッグネーム

Ouraは以前、ウィル・スミス氏、シャキール・オニール氏、ランス・アームストロング氏などの大物らから約2,000万ドルを調達している。OuraのCEO Harpreet Singh Rai氏はブログ記事にて「人々がより健康的な生活を送るために、より良い睡眠から始まる健康的な生活を支援するという我々のコミットメントをさらに推し進めるため、調達資金を人材雇用に充てる」と今回2,800万ドルの調達理由を伝えている。

Googleなどが注目、スマートリングの本命「Oura」は睡眠を評価してくれる

投資家の質の高さも際立っている。Googleは2017年にAIスタートアップに特化したGradient Venturesを立ち上げ、Forerunner VenturesはBirchbox、Bonobos、Dollar Shave Clubなど、Eコマースや消費者向けのポートフォリオ企業を多数保有している。

それぞれの投資を通じて、Forerunner のパートナーである Eurie Kim氏が Oura の取締役会に参加し、Gradient Ventures のパートナーで Google のエンジニアリング担当副社長である Anna Patterson氏が 取締役会オブザーバーとなった。

そして、Ouraの投資家のラインナップに加えられたSquareは、やや不思議な存在ではあるが、両社の間にはいくつかの相乗効果がある。実際、Squareのハードウェア部門の責任者であるJesse Dorogusker氏は、以前AppleのiPodチームで働いていたことがあり、その後Squareの成長に貢献してきた。

Rai氏は「彼は美しくデザインされたハードウェアを見る目を持っており、新しい革新的な製品のためにサプライチェーンを拡大してきました」とJesse氏の参加について言及しており、また、「彼はSquareのハードウェアチームを5人の従業員から200人以上の従業員へと成長させ、エンジニアリングとオペレーショナルエクセレンスを理解しています」とも述べている。

当社はこれまでに15万個の指輪を販売し、現在では世界で100人の従業員を雇用している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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