春の訪れを祝う2月の行事 Pancake Tuesday | アイルランド | ワーホリネット

 皆さん、こんにちは。1月より日が伸びて明るくなったアイルランド。春の兆しを感じます。気温はまだ0度(今年は寒い。)から、6,7度の間で寒いのですが、太陽が少しでも顔を出すと暖かさを感じますし、花も咲いてきたのです。これだけでも、長い冬が終わると思うとなんだかワクワクする今日この頃です。さて、春といえば2月のアイルランドはSt.Bridget dayという春の訪れを祝う行事が2月1日に、2月13日にはパンケーキチューズデーという卵や牛乳、小麦をふんだんに使い、皆でパンケーキを食べる行事があります。

 どちらも、来月にある誰でも知っている有名なSt.Patricks dayに比べたら、あまり知られていません。St.Bridget dayよりはパンケーキが大好きな人が多いのでパンケーキデーのほうがよく宣伝されています。この2つの行事は様々な説があるのですが、どちらも一説によればキリスト教の行事だけでなく、キリスト教がアイルランドに伝わる前にアイルランド独特の宗教を信じていた人々や、キリスト教が伝わる前のそれ以外の信者をPaganと呼ぶのですが、彼らが行っていた行事だ、という説もあります。St.Bridget Dayは特に、春の訪れを祝うためのアイリッシュ独特の干し草で作った十字架を作るのが伝統で、Paganが強く関わっていた行事です。パンケーキデーの2月13日は、主にこの日を境に、贅沢な卵、小麦、牛乳等脂肪製品を一定期間食べないというキリスト教の教えに基づいて、断食するために、いっぺんにこれら食材を使用しパンケーキを作ります。(キリスト教ではイースターでイエスキリストが復活しますが、それまでの間、断食をするという習慣があり、国によっては卵だったり、色々と違いがあります。アイルランドの場合上記、食材を断つ事が本来のパンケーキデーの始まりです。)

 とはいえ、説はこれだけではありませんし、上記が正しいと一概には言えません。この時期、日も伸びるので、冬に終わりを告げ、春を祝う(イースターもそうですが、卵等は命のシンボル。)というPaganによるお祝いが同時に行われていたという説もあります。どうやら、英語の記事を読んで調べてみると、パンケーキを食べるのはアイルランドだけではなさそうで、ヨーロッパ各地に似たような習慣がありそうです。ちなみに、今回参考にしたのはこちらのウェブサイト→https://www.schooldays.ie/articles/History-of-Pancake-Tuesday現代は、よっぽど忠実なキリスト教徒でない限り、断食は行わないですが、春の訪れをパンケーキを食べながらお祝いするのです。

 また、この2月の行事からしばらくすると、ヨーロッパ各地および、ブラジルで、カーニバルが開催されます。これらもキリスト教が関係しているお祭りです。ヨーロッパ及び、ヨーロッパ移民の多い国では、2月から3月の間の断食期間の終わりを祝い、カーニバルが最後に開催されます。そしてイースターです。ヨーロッパだけでなく、日本でも世界のどこでも、春の訪れは待ち遠しく、春が来るとなんだかワクワクするものです。それは昔も今も同じですね。関連記事・パンケーキの日、今年は2月13日!

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