カメラもゲームも十分楽しめる。Xiaomi Redmi Note 10 JE実機レビュー

2021年6月の世界スマートフォン出荷台数で世界首位を獲得したXiaomiが、日本市場専用モデル「Redmi Note 10 JE」を投入します。auとUQモバイルが独占発売予定で、価格はau版が2万8765円と手ごろな価格ながら、JE(Japan Edition)をうたう通り、FeliCaや防水など日本での需要が高い機能を押さえた注目のモデルです。

とくに防水については、Redmiシリーズでも初対応。フラッグシップのMiシリーズを含めても対応モデルは限られており、力の入れ具合が伺えます。

格安だけど安っぽくはない

いわゆる格安端末の中には、外見からして安っぽいものもありますが、Redmi Note 10 JEはそんなことはありません。高級感があるというわけでもありませんが、値段以上の質感は感じます。

ディスプレイは6.5インチ FHD+(2400x1080ピクセル)の液晶を採用。最近増えてきたフラットディスプレイとなっています。

リフレッシュレートは90Hzに対応しますが、常時90Hzというわけではなく、画面スクロール時のみ90Hzで動画再生時は60Hz。静止画では50Hzと可変するアダプティブシンクを採用しており、省電力を図っています。ちなみに、デフォルト設定では60Hzになっていました。

背面もシンプルで左上に3眼カメラ、左下に控えめにRedmiのロゴが入ります。FeliCaのアンテナは右上に配置。横幅が約76mmとやや大型の端末であるため、FeliCaのアンテナが上部にあると気兼ねなく番カーリングやグリップスタンドを装着できるので助かります。なお、ワイヤレス充電には非対応です。

指紋センサーは右側面、電源ボタンと兼用です。机上に置いているときは解除しにくいですが、手に持って使う場合は電源ONと同時にロックを解除できるので便利と言えば便利です。ただ、とくに左手に持って使う場合には、多少の慣れは必要かもしれません。


 カメラもゲームも十分楽しめる。Xiaomi Redmi Note 10 JE実機レビュー

SIMスロットは左側面上部。キャリアモデルということで、SIMはシングル仕様。SIMトレイにはmicroSDXC(最大1TB)にも対応します。

3.5mmジャックは本体上部に配置。Xiaomiの端末(というか中国メーカーの端末)ではよく見る赤外線ポートも搭載します。家電などを操作できる赤外線リモコンとして利用可能です。

背面カメラは4800万画素

背面のカメラは、4800万画素のメインカメラ、200万画素のマクロカメラ、200万画素の震度センサーという3眼構成。とはいえ、実質普段利用するのはメインカメラ1つのみとなります。

ベースとなっているRedmi Note 10には超広角カメラも搭載していますが、低価格帯のモデルで採用できる超広角カメラは品質的に満足できるものではないとの判断から、Redmi Note 10 JEでは外されたようです。なら、海外向けにはその低品質な超広角カメラを搭載するのはなぜ......とも思うのですが、その辺りは各市場の特性を考慮した結果なのでしょう。

超広角も望遠もないので、基本的な撮影はシンプルに1倍のみ。ただデジタルズームで8倍までは拡大可能です。4800万画素のセンサーをフルに利用した48MPモードでの撮影も行えます。

写り自体は可もなく不可もなく。これと言って突出した部分はない代わりに、まったくダメだという部分も見当たりません。コントラストはやや強めな印象ですが、2万円台ということを考えるなら、十分な性能と言って言えそうです。

ゲームもそれなりに楽しめる

SoCにはSnapdragon 480 5Gを搭載。ミドルクラスではRAM 6GBも当たり前になりつつある中、4GBと少な目ではありますが、試用している範囲では、特に不足は感じませんでした。もちろん、ハイエンド並みにサクサク、キビキビとしているわけではありませんが、SNSやブラウザ、写真撮影などで困ることはそうないでしょう。

スマホゲームとしては重めな原神もプレイしてみましたが、とても快適とは言わないまでも、十分にプレイ可能でした。コアゲーマーだと操作に追従しきれずコンボがつながらないなどの問題も出てくるのかもしれませんが、ライトに遊ぶ限りは問題なさそうです。

一応ベンチマークも取ってみましたが、AnTuTuとは3DMarkはインストールは出来たものの実行できず。GeekBench 5はシングル「511」、マルチで「1667」という結果でした。評価機なので何かしらの制限が掛かっていたのかもしれません。

個人的には、Xiaomi独自のMIUIが若干とっつきにくいと感じでしまうのですが、5G対応に防水防塵、おサイフケータイも利用できる点など、これから5G端末を購入しようというライト層、あるいは、手ごろな2台目端末を求める人にはおススメできる端末です。

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