ドスパラ「GALLERIA ZI-SLI」
性能とコストのバランスが取れたハイエンドゲーミングPC
最新GPU「GeForce GTX 980 Ti」のSLI構成「GALLERIA ZI-SLI」は、NVIDIA製GPUをSLIで搭載する「Z9-SLI」シリーズに属する最新の製品。ラインナップとしては、最上位に「GeForce GTX TITAN X」をSLIで搭載した「GALLERIA ZK-SLI」があり、その次に位置する。
「GeForce GTX 980 Ti」は現状、ビデオカード単体製品が10万円前後で販売されていることもあり、「GALLERIA ZI-SLI」の税別価格は379,980円となっている。それでも「GALLERIA ZK-SLI」と比べれば8万円ほど安く、お買い得感はある。
【表1】GALLERIA ZI-SLI | |
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OS | Windows 8.1 Pro |
CPU | Core i7-4790K |
GPU | GeForce GTX 980 Ti(6GB)×2 SLI |
メモリ | 16GB DDR3-1600(8GB×2) |
SSD | 250GB(Crucial BX100シリーズ) |
HDD | 2TB |
光学ドライブ | BD-RE |
電源 | 860W 静音(Seasonic製、80PLUS PLATINUM) |
税別価格 | 379,980円 |
今回試用した製品に搭載されていたビデオカードは、Palit製の「NE5X98T015JB-PG600F」。1枚で2スロットを占有するため、GPUだけで計4スロット分のスペースを取る。マザーボードはASRock製の「Z97 Extreme4」が使われており、GPU装着後のPCI Expressスロットの空きは、PCI Express 3.0×16が1つと、PCI Express 2.0×1が1つのみとなる。
CPUはCore i7-4790K。CPUファンは「静音パックまんぞくコース」が標準で付属しており、12cmファン搭載の大型ヒートシンクファンが使用されていた。
メインメモリは16GB。現状のゲーム用途に限ればオーバースペックと言ってもいい容量だが、最近は6GBのメインメモリを要求するゲームも登場しているようで、1~2年先のことを考えると安心感がある。
ストレージはSATA 6Gbps接続となるCrucial製「BX 100」シリーズの250GB SSDと、2TB HDD、BD-REの書き込みにも対応したBDドライブが内蔵されている。BDドライブの搭載はゲーミングPCでは比較的珍しく、ビデオ視聴などにも使いたいという人には重宝するだろう。
ケースはIN WIN製ATXフルタワーの「GR one」。左側面がアクリルパネルでPC内部が見えるという外見的な特徴に加え、ケースファンの回転数を「Turbo」と「Silence」の2段階に調整するファンコントローラを搭載しており、PCの稼働中でも随時変更できる。またケース上部にSATAコネクタが出ており、一時的にHDDなどを装着できるのも面白い。
電源は80PLUS Platinumを取得したSeasonic製の860Wとされており、今回は「SS-860XP2」が搭載されていた。SLIマシンに860Wでは不安だと見る人もいそうだが、80PLUS Platinumの高効率を考慮すればこれで十分だという判断だろう。
そのほかカスタマイズにも対応。CPUはランクを落とす方向になるが価格を安価にできる。CPUの冷却を水冷にしたり、ダイヤモンドグリスに変更するなど、より高い冷却性を持つものに変更が可能だ。メインメモリは容量の変更のほか、CenturyMicro製に変更ができるのも面白い。キーボードやマウスも標準で付属するが、他社製のゲーミングデバイスに変更もできる。
本体サイズは、245×593×562mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約18.5kgと重め。ケースがあまりつかみどころがない形状なので、箱からの取り出しや移動の際に落下させないよう注意が必要だ。