ネット接続できる「サイバーナビ」。自宅レコーダの番組視聴も

パイオニアは10月5日、カロッツェリアブランドよりLTE通信を活用して高画質・高音質な映像コンテンツを楽しめるオンデマンド機能に対応したカーナビ「サイバーナビ」8機種を発表した。ドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応し、車内にWi-Fi環境を構築できるほか、YouTubeや自宅レコーダー内の録画番組を楽める。いずれも11月発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は17万円~23万円前後。

「AVIC-CQ912」

ラージサイズの9型ディスプレイを採用した「AVIC-CQ912」と8型の「AVIC-CL912」、20mmワイドメインユニットで7型の「AVIC-CW912」、2Dメインユニットで7型の「AVIC-CZ912」をラインナップ。各機種にLTE通信に必要なネットワークスティック「ND-DC3」をセットにした「-DC」モデルも用意される。

docomo in Car Connectは、ドコモのLTEを定額で利用できるサービスで1日550円、30日1,650円、365日13,200円と用途に合わせて3つの利用プランから選択可能。車内でオンライン動画や音楽、ゲームなどをデータ通信量を気にすることなく楽しめる。ネットワークスティックがセットになった「-DC」モデルを購入すると、サービスを1年間無料で利用可能。

別途HDMI分配ユニット(CD-HMD1)とHDMIケーブル(CD-HM220)などを用意すれば、Fire TV Stickも接続可能。docomo in Car Connectと組み合わせることで、映画やドラマ、スポーツなど多彩なコンテンツも楽しめる。

Webブラウザを用いてYouTubeの動画をサイバーナビの画面で直接操作・再生できる「ストリーミングビデオ」を搭載。自宅にあるブルーレイレコーダー内の映像コンテンツを遠隔再生できる「レコーダーアクセス」機能も搭載し、あらかじめ自宅のレコーダー/チューナーとペアリングしたスマートフォンを、サイバーナビと接続することで録画番組のストリーミング再生ができる。遠方へ出かけた際も、自宅エリアの放送局のテレビ番組が視聴可能で、BS/CS放送も楽しめる。

ネット接続できる「サイバーナビ」。自宅レコーダの番組視聴も

自宅のレコーダーやチューナーとの連携には、デジオンとパイオニアが共同開発したペアリング専用アプリ「DiXiM Play for carrozzeria」を使用する。iOS11.4以上、Android5.0以上の端末に対応し、無料で利用できる。

ディスプレイは全機種ともTFTアクティブマトリクス方式を採用した1,280×720ドットのHDパネルを搭載。地図表示はもちろん、ストリーミングによる映像コンテンツやテレビなど、さまざまな映像ソースを高コントラストかつ高解像度で描画し、繊細な色彩で楽しめる。

ハイレゾ音源の再生も可能。CDや圧縮音源だけでなく、ネットワーク動画やDVD/SD/USBなどの映像ソースの音をハイレゾ音源相当にアップグレードする「マスターサウンドリバイブ」機能も搭載した。オーディオ部の最大出力は50W×4ch。

上述のネットワークスティックやWi-Fiテザリングを利用すれば、自動で地図データを更新可能。追加費用なく最新データに更新できるバージョンアップが最大3年分(発売時~2024年10月31日付)付属する。

本体はコンソールと一体感のあるフルフラットデザイン。このデザインにあわせ、HOME画面やAV画面などのインターフェイスも「近未来的で洗練されたデザイン」を採用している。

そのほか、昼間にヘッドライトの点灯に連動して本体画面が暗くなり視認性が低下することを回避する「画面明るさ切替設定」や、10年以上にわたって培ったデータやリアルタイムの走行・交通情報に基づく「スマートループ渋滞機能」、専用サーバーを経由して最適なルートを導き出す「スーパールート検索」などが利用可能。別売りのマルチドライブアシストユニット「ND-MA2」にも対応した。

ナビゲーション部の取付寸法と重さはCQ912/CQ912-DCが236x161x134mm(幅×奥行き×高さ)、2.7kg。CL912/CL912-DCが200×165×126mm(幅×奥行き×高さ)、2.5kg。CW912/CW912-DCが206×161×104mm(幅×奥行き×高さ)、2.3kg。CZ912/CZ912-DCが178×165×100mm(幅×奥行き×高さ)、2.3kg。

ネットワークスティックの取付寸法は32×11×86mm(幅×奥行き×高さ)、重さは28g。

「AVIC-CL912」「AVIC-CW912」「AVIC-CZ912」

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