信用情報がブラックなのに「なぜか融資が通る人」の特徴

(※写真はイメージです/PIXTA)

信用情報がブラックなのに「なぜか融資が通る人」の特徴

資金調達アドバイザーの田原広一氏は、金融機関が“貸したくなる”条件とタイミングを知り、そこに向けた備えさえしっかりしていれば、誰でも資金調達が可能と語ります。融資を受ける最大のチャンスは、決算書なしで借りられる「創業前」。創業前融資を成功させるポイントの一つとして、ここでは「信用情報」について見ていきましょう。

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「金融ブラック」だと融資審査に落ちる可能性アップ

■「シー・アイ・シー(CIC)」で自分や家族の信用情報をチェック「クレジット事故を起こしたことがある」、「携帯代の支払いを遅延したことがある」方は、審査に落ちてしまうリスクが高まります。「黙っていればバレないのでは?」と思われるかもしれませんが、そう甘くはありません。シー・アイ・シー(CIC)という会社があります。適正なクレジット・ローン取引のために、クレジット会社や金融機関などが共同出資した会社で、消費者のクレジットやローン利用に関する信用情報の収集・管理・提供・開示を行っています。借入を申込むと、金融機関はCICの信用情報を確認し、お金を貸すかを判断しています。ここで信用情報にキズがあると判明すると、融資が難しくなります。実はCICは、加盟する金融関連会社だけでなく、借入をする本人も申込めば自身の信用情報を開示し、確認することができます。「口座の残高が足りなくて支払いが遅れてしまったことがある」などの、うっかり起こってしまった遅延も含め、心配な方は一度自分でCICの情報をチェックしておくことをオススメします。方法は簡単です。パソコンやスマートフォンで、CICのホームページから「自分の信用情報を確認」のページを選び、指示に沿って手続きをすれば、PDFで開示報告書を取得することができます。開示の手数料は1000円で支払いはクレジットカードのみとなります。クレジットカードをもっていない場合は郵送やCIC窓口での開示も可能です。また、消費者金融系の信用情報については、「日本信用情報機構(JICC)」のサイト内でチェックできます。■「金融ブラックを隠すこと」がいちばんの悪手では、信用情報がブラックな人は、絶対に融資を受けられないのかというと、公庫の審査についていえば、100%不可とはいえません。ブラック情報が消えるまでの5~7年の間も申込みは可能です。ブラックか否かだけで不可ということではなく、ビジネスプランや今後の返済能力も加味したうえで審査となります。いちばんのマイナス評価となるのが、金融ブラックであることを隠してバレた場合です。配偶者と一緒にビジネスをする場合は、家族のブラック情報も含めて、事前に調べておきましょう。

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