ブラックマジックデザイン、SDカードとSSDメディア使用で収録・再生できる放送デッキHyperDeck Studio4 機種を発売
ブラックマジックデザインは、HyperDeck Studioレコーダーの新シリーズを発売した。ラインナップと価格(すべて税込)は以下のとおり。
・HyperDeck Studio HD Mini :62,678円・HyperDeck Studio HD Plus :91,278円・HyperDeck Studio HD Pro :125,180円・HyperDeck Studio 4K Pro :186,780円
同シリーズでは、デザインの改良とコーデックのアップグレードに加え、より多くの種類のメディアのサポートが追加された。全モデルは、ProRes、H.264、DNxHDファイルのいずれかで、PCMまたはAACオーディオを収録・再生可能。また、全機種でSDカードおよびUHS-IIカードに対応しており、ProシリーズではSSDをサポートしている。
HyperDeck Studioは、放送品質のビデオファイルを直接SDカードおよびSSDメディアに収録できる。全モデルは、H.264、Apple ProRes、DNxHDファイルのいずれかに、PCMまたはAACオーディオで収録可能。また、4KモデルはH.265ファイルにも対応。個別収録においては、タイムコードとリファレンスジェネレーターも内蔵しているため、複数のユニットを同期可能。このようなパワフルな機能を多数搭載しているため、HyperDeck Studioは放送、ライブプロダクション、複数画面のデジタルサイネージに最適としている。
HyperDeck Studioレコーダーの新モデルは、完全に再設計され、数十種類の新機能を搭載している。高位機種は、新しい放送スタイルのフロントパネルコントロールを搭載しており、リアパネルの接続の数が増えた。
『HyperDeck Studio HD Mini』は、H.264、ProRes、DNxHDファイルをSD/UHS-IIカードまたは外付けUSBディスクに、1080p60までのSDおよびHDフォーマットで収録できる小型デッキ。タイムコードおよびリファレンスジェネレーター、3G-SDI入出力、HDMI出力を搭載。
▲HyperDeck Studio HD Mini
『HyperDeck Studio HD Plus』は、Miniモデルの全機能に加え、高機能のトランスポートコントロール、フロントパネルヘッドフォンとスピーカー、6G-SDI、フィル&キー出力を搭載。1080p60までのあらゆるコーデック、2160p30までのProResおよびDNxHDに対応。
▲HyperDeck Studio HD Plus
『HyperDeck Studio HD Pro』はPlusモデルの全機能に加え、SSDスロットおよびSDカードスロットをそれぞれ2つ搭載。クラッチに対応した機械加工のサーチダイヤル、SDIモニター出力、XLRタイムコード接続もサポート。
▲HyperDeck Studio HD Pro
『HyperDeck Studio 4K Pro』はパワフルなUltra HD対応モデル。2160p60までのあらゆるSD、HD、Ultra HDフォーマットのH.264およびH.265、ProRes、DNxファイルを収録・再生。SDとHDはH.264、Ultra HDはH.265で収録。
▲HyperDeck Studio 4K Pro
HyperDeck Studioは、従来のデッキスタイルのトランスポートコントロールを採用。ジョグ、シャトル、スクロールを実行できるサーチダイヤルなどを搭載。LCDにはモニタリング用のビデオに加え、正確なオーディオレベルメーターが表示され、VUまたはPPMで切り替え可能。使い慣れたVTR式のコントロールと内蔵LCDスクリーンにより、HyperDeck Studioはすばやい操作が可能なだけでなく、操作方法も簡単に習得できるとしてる。
HyperDeck Studioの全モデルは、一般的なSDカードおよびUHS-IIカードへの収録をサポートしているため、高額なカスタムメディアは必要ないとしている。Proシリーズは2つのSSDスロットも搭載しているため、2種類のメディアを使用可能。また、外付けUSBディスクにも収録できる。1TBのカードに、H.265では2160p60 Ultra HDで最長58時間、H.264では1080p59.94で最長157時間の収録が可能。
また、デュアル・メディアスロットを搭載しているため、継続的な収録が可能。収録中のカードがフルになると、自動的に次のカードに収録が継続される。ホットスワップ可能なので、フルになったカードを空きカードに交換する間も別スロットで収録が引き継がれる。
HyperDeckは、幅広く使用されているコーデックに対応。全モデルはDNxおよびProResをサポート。さらに、全モデルは、NTSC、PAL、720p、1080pおよび真の1080iインターレースフォーマットでの収録で、フル10-bitの4:2:2までのH.264に対応。4KモデルはUltra HDの収録時にH.265を使用できるため、60:1から285:1の圧縮率を用いて、完全な放送品質で極めて小さなファイルに収録可能。オーディオは、非圧縮のPCM、またはYouTubeにファイルをアップロードする場合はAACから選択できる。全モデルは、exFATとHFS+ディスクフォーマットに対応しており、単一のファイルに長尺収録する。PlusおよびProシリーズは、フィル&キー再生用にProRes 4444にも対応。
▲Hyperdeck Studio HD Plus
HyperDeck Studioはモデルによって、様々なビデオおよびオーディオインターフェースを搭載しており、3G-SDI、6G-SDI、12G-SDIなど、必要に応じて機種を選択できる。全モデルは、テレビやプロジェクターへの接続用にHDMIを搭載。また、ProおよびPlusシリーズにはSDIモニタリング専用の出力も搭載されており、オンスクリーンステータスにも対応している。ProおよびPlusシリーズは2つのSDI出力を搭載しているため、ProRes 4444ファイルを再生でき、ライブプロダクションスイッチャーでのキーイング用にフィルとキーを同時に出力可能。4Kモデルは10Gイーサネットを搭載しているため、ファイルをネットワークで高速にコピーできる。
マルチレートSDIであるため、最も幅広く使用されているビデオフォーマットに対応。SDフォーマットはNTSCとPAL、720p HDフォーマットは720p50および720p59.94p、1080iインターレースHDフォーマットは1080i50および1080i59.94、1080p HDフォーマットは1080p23.98、24、25、29.97、30、50、59.94、60pを含む。また、1080 PsFフォーマットにも対応。4Kモデルでは、2160p60までのUltra HDフォーマットをサポートしている。さらに、4Kモデルは30pまでの2Kおよび4K DCIレートにも対応。
HyperDeck StudioはUSB接続を使用したウェブカム出力をサポートしているため、多様なコンピューターソフトウェアと互換している。HyperDeckは放送品質のビデオソースだが、コンピューターは一般的なウェブカメラであると認識する。HyperDeck StudioのUSBウェブカム機能は、Zoom、Microsoft Teams、Skypeなどのあらゆるビデオソフトウェアで使用でき、Open BroadcasterやXSplit Broadcasterなどでライブ配信可能。
高度なHDRフォーマットをサポートしているので、最新の劇場映画ワークフローにいつでも対応可能。収録中、SDIおよびHDMI入力はHDRビデオフォーマットを自動的に検出し、ファイルに適切なHDR情報をタグ付けする。PQおよびHLGフォーマットの静的メタデータは、ST2084規格に基づいて扱われる。HyperDeck Studio PlusおよびProシリーズでは、3D LUTをモニタリング出力にロードできるため、ルックを追加したり、フィルムガンマをビデオガンマに変換できる。
HyperDeck Studioは、プロ仕様のマルチチャンネルSDIオーディオに対応しており、最大16チャンネルを収録可能。SDIモニタリングステータス・オーバーレイはオーディオメーターを表示でき、有効にしたチャンネル数を同時に表示するので、選択に応じて2ch、4ch、8ch、16chのメーターを確認できる。オーディオメーターは正確な挙動を使用するように設計されており、LCDメニューでVUまたはPPMメーターに切り替え可能。
▲Hyperdeck Studio 4K Pro
HyperDeck Studioの特長
◉製品情報https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/hyperdeckstudio
ブラックマジックデザインhttps://www.blackmagicdesign.com/jp