「機内モード」がすごい! 電波の遮断だけじゃないオススメの使い方を紹介
機内モードについて紹介します
機内モードとは
機内モードは名前の通り、元々は飛行機の運航を邪魔しないために、飛行機内で乗客の無線通信の利用を制限することを目的とした機能です。パソコンやスマートフォンなど、電波を発するモバイル端末に使用されています。
■機内モードがある製品の例
機内モードがある理由
飛行機の安全運航のために、機内では通信機器の電波を発してはいけないというルールがあります。そのため、昔から飛行機内で電源を切るように促すアナウンスが行われていました。
しかし、スマートフォンやノートパソコンなどのモバイル端末が普及し使用頻度が増えたことから、飛行機に乗っている時間も電源を切らずに使用したいというニーズが出てきました。そこで、電源を切ることなく電波を遮断できる機内モードが作られたのです。
機内モードで使える機能と使えない機能
機内モードを使いこなすには、機内モードに設定した時に、何ができて何ができなくなるのか知っておく必要があります。ここからは、機内モードでできること・できないことについて紹介していきます。
機内モードでもWi-Fiは使える?
機内モードにしていてもWi-Fiは利用可能です。
スマートフォンなどで機内モードをオンにすると、一旦すべての電波通信が遮断されます。その後、機内モードのままでWi-Fiの設定をオンにすると、Wi-Fi接続を使用できるようになります。
機内モードでもBluetoothは使える?
Bluetoothも、機内モード中に利用可能です。
Wi-Fiと同様に、機内モードに設定後オフに切り替わっても、その後Bluetoothをオンにすることで使用できるようになります。
機内モード中の電話や着信は?
機内モード中は、通信が遮断されるため電話はできません。着信の通知も入りません。また、機内モードに設定していた間にかかってきた電話については、着信履歴も残りません。
飛行機での移動中に重要な電話がかかってくる可能性がある場合には、注意しましょう。
反対に、機内モード中の相手に電話をかけた時は、「電波が届かない」といった内容のアナウンスが流れます。
機内モード中のアラームは?
機内モードを設定中でもアラームは使用可能です。機内モードは電波を遮断してくれますが、音が鳴らない設定ではありません。音が鳴らないようにしたい時はマナーモードを使うようにしましょう。
機内モードのメリット
機内モードには、電波を遮断する以外にも便利な使い方がたくさんあります。ここでは、機内モードを使うメリットについて紹介します。
通信量の節約ができる
機内モードにするとデータ通信がすべて遮断されるため、機内モードを利用している間は通信料がかかりません。アプリなど、バックグラウンドで通信を行うものについても、機内モードにしておけば通信をシャットアウトできます。
そのため、通信の必要がない時にこまめに機内モードに設定しておくことで、通信料を節約できるのです。
バッテリーの節約ができる
機内モードにするとバッテリーの節約にもなります。
データ通信を行うにはスマホのバッテリーを使いますが、データ通信を切ることで、バッテリーの減りを少なくすることができます。
バッテリー残量が気になる時は機内モードにしてバッテリーの消費を抑えましょう。
充電の時間を短くできる
機内モードにしておくとバッテリーの減りが少なくなるので、通常よりも短い時間で充電することができます。充電を完了するまで十分な時間がなく、短時間でできるだけ充電をしたい時には機内モードを使うとよいでしょう。
電源をオフにすると、オンにしてから立ち上がるまでに時間がかかりますが、機内モードなら速やかにオンオフを切り替えられおすすめです。
着信や通知が来ないようにできる
機内モードにすれば、着信や通知が来なくなります。
そのた、何かに集中している時など、突然の着信や通知が来て、作業の邪魔をされるのを避けたい場合に機内モードはおすすめです。
電波がつながりづらい時にリセットできる
急に電波が途切れてしまった時や、なぜか電波が入らないといった時には、機内モードにして電波状況をリセットしてみましょう。
一度電波を遮断することで電波を新たに探すため、機内モードを切ることで電波状況が改善することがあります。電波が入るはずの場所で電波が切れてしまったら、機内モードにして復活するか試してみてください。
LINEのメッセージに既読をつけずに読める
LINEのメッセージを開くと、「既読」がついて相手にもメッセージを読んだことがわかるようになっています。しかし、一度機内モードにしてからメッセージを読めば「既読」はつきません。
「ゆっくり返信を考えたい」「忙しくて返信できないけどメッセージだけ先に確認しておきたい」など、LINEのメッセージを送ってきた相手に既読になったことがわからないようにメッセージを確認したい時、機内モードは便利です。
ただし、機内モードを解除したり、機内モード中にWi-Fiにつないだりしてしまうと既読マークがついてしまいます。既読をつけないためには、データ通信に接続しないように注意しましょう。
機内モードのデメリット
便利な機内モードですが、デメリットや注意点もあります。機内モードを便利に使用するために、デメリットについてもしっかり確認しておきましょう。
着信に気づけない
機内モードにしていると、着信が入っても履歴が残らないため、電話が来たことに気付けません。すぐに折り返し電話をすることもできないので、連絡するのを忘れてしまう恐れがあります。
メールやメッセージを見逃す
機内モードの設定中に送られたメールやメッセージは、機内モードを解除すると受信されます。しかし、気づくのが遅れてしまうため、リアルタイムで反応しなければならない大切な連絡が入る可能性がある時は、使用しない方が無難でしょう。
また、機内モード解除後に大量にメールを受信すると、必要な連絡を見落とす可能性も考えられます。
機内モード設定の解除を忘れる
機内モードを設定して、そのまま解除し忘れたということがないように気を付けましょう。機内モード中に大切な連絡が来ているかもしれません。
「なんだか今日はスマホが静かだな」と思ったら、機内モードのままになっていたということもあり得ます。こまめに解除するようにしましょう
機内モードを使いこなそう
機内モードは通信を遮断する機能です。機内モードを使うことによって、飛行機内での電波のシャットアウトはもちろん、バッテリーの消費を抑えることや充電時間の短縮などさまざまなメリットがあります。
一方、機内モードにすると、着信やメッセージをリアルタイムで受信することができなくなるため、大切な連絡を見逃してしまうかもしれません。
機内モードを利用する際は、メリットやデメリットを正しく理解して使いこなしましょう。